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お子さんが、奇声をあげるので困っている。そんなケースをご紹介します。
ここでは、「奇声をあげる」という行動の機能が異なる2ケースをみてみましょう。
まず、はA君。A君が奇声をあげるのは、特に熱中する課題などが無い状態で走り回っている時。移動中の車内の2つのパターン。
どちらもやることが特にない状態です。
楽しい活動が無い → 奇声をあげる → 声をあげた感覚、音を感じる (行動の機能;自己刺激)
奇声をあげることが、暇つぶし、ちょっとした楽しみになっているようです。
この場合には、放っておいても改善していく可能性が低いです。奇声を上げる前の工夫として、暇になりそうな場面で感覚グッズを事前に選んでもらって渡しておくことや、本人が興味のありそうなパズルなどの課題をタイミングよく提示しておくなどができます。最近は100円ショップや通販などで沢山の種類の感覚グッズがあります。
次はB君。B君は大好きな友達と一緒に遊ぶ時に奇声をあげています。そうすると、お友達も真似する様に大きなない物の声を出すことが半分くらいの割合では起きています。
大好きな友達が近くにいる → 奇声をあげる → 友達が真似をしてくれる (行動の機能;注目)
つまり、B君のケースでは友達が反応してくれることが、この「奇声をあげる」という行動を強めている可能性が高いです。
さて、友達の反応まで止めるのはなかなか難しいですね。年齢があがってくると奇声をあげたら、それを真似する。真似する事、真似されることが楽しいと感じる事はおそらく減ってくるでしょう。このやりとりに飽きがくるまで放っておいても良いのかなという気がします。
そして、B君の場合は、集団に向かって先生が話しをするような場面では奇声をあげることがありません。場の使い分けができる社会性もあり、すぐに奇声を止める必要はないかなと感じます。そうしたことを保護者の方と共有したうえで、どうしていくか方針を決めます。
こんな風に、一見同じ行動に見える場合であっても、行動がもつ機能や、お子さんの発達段階、特性によって対応は違ってきます。
当施設では、ちょうど先月の親子通園で行動の機能の話題を出しました。
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【TODAY東和田】奇声にこまっています
教室の毎日
24/08/22 15:52