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遊びは発達するもの!?

療育について
お子さん達の日常で当たり前のようにみられる遊びにも意義や発達過程があることをご存知でしょうか?
今回は私がお子さん達と関わる際に参考にしている感覚統合療法の観点から「遊びの発達」について簡単にまとめてみたいと思います。

まず、遊びの意義は大きく2つに分けられます。
1つは「感覚への欲求を満たすこと」であり、お子さん達が好み求める感覚を充分に楽しみ、心地良さを経験することで脳の成熟に役立つと言われています。
もう1つは「苦手さの発達を促すこと」です。苦手なことを楽しさの中で育むことができます。楽しさは苦手なことにでも自然ととりかかれる雰囲気を作ることができると思います。

次に、遊びの発達過程は5段階に分けられています。
第1段階(0~1歳):感覚刺激に気づき、感覚そのものを楽しむ段階
第2段階(1~2歳):移動能力の土台作りと物事の関係性を学ぶ段階
第3段階(2~4歳):多様な全身運動と手先の操作を学ぶ段階
第4段階(4~6歳):組み合わせが複雑になる段階
第5段階(7歳以降):ゲームやスポーツとして洗練される段階

段階があるということは、低位の段階における経験不足や躓きがあると、高位の段階に何らかの影響が生じる可能性があるかもしれません。「実年齢とおもちゃの対象年齢が合っているのにうまく遊べていないかも」と感じるお子さんがいた場合、ひとつ前の段階の遊びを試してみても良いのかもしれません。

今回は第1段階と第2段階について、掘り下げてみます。
第1段階は、自身の身体を動かし変化や反応を感じることで、身体の形や動かし方を無意識的に把握したり、自身と外の世界との境界を知ることができるようになります。

第2段階は、歩くことを獲得して環境の中を自由に行き来し、様々な姿勢に挑戦することを楽しみながら、環境に合わせた効率の良い移動方法を試行錯誤します。その中で「動作の結果を知ること」と「経験から動作を予測すること」を繰り返し、動作と因果関係の理解が増し、行動のバリエーションも増えていきます。そして、イメージできる遊びの世界が豊かになったり、意図的な運動がより複雑でスムーズになっていきます。

第1段階と第2段階に適合した遊びの一例をご紹介します。
・豆や小麦粉等の食材を利用した感触遊び
・くすぐりやベビーマッサージ等、親子運動のようなふれあい遊び
・すべり台やブランコで揺れやスピード感を楽しむ遊び
・プールでは水中で歩いたり走ったり、浮き輪に乗ることも有効と思われます。

第3段階以降は、またの機会に。
大人が安心と安全を確保しながら、お子さんのより良い成長を目指して一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。(たすく先生)

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