長男が小2、次男が年中の頃のことです。
ディズニーシーに行って、アトラクションを待つ列に並んでいると、アスファルトの上にポップコーンが散らかっている場所がありました。おそらくどこかの子どもがうっかりこぼしてしまったものだったのでしょう。まだ掃除されておらず、列の途中にいた息子たちはポップコーンをまたいで進む羽目になりました。すると次男が「落としたのは誰だ!片づけないとダメじゃないか」と言いました。落とした相手を非難するようなことを言ったのは、周りの人への迷惑を考えたからだったのでしょう。しかし長男はそのポップコーンにくっつきそうなくらい顔を近づけてにおいを嗅ぎ「これはキャラメル味だな」と言っただけでした。長男は何が起きているのかという状況よりも落ちたポップコーンが何味なのか、本当にその一点にしか注目していなかったのです。
さて、話は変わりますが、発達心理学の中に「心の理論」という考え方があります。
例えばいつも仲良くしているAくんが今日は自分と目があっても話をしてくれない。Aくんに何か悪いことをしただろうか?という場面や、読書をしているBさんを見ると笑っている。Bさんはきっと今面白い本を読んでいるんだな、というように表情や仕草から他者の心を推測して理解する力のことです。悪気はないのにお友だちに嫌がることをしてしまう、というように人と上手に関われない子どもたちはこの「心の理論」が獲得できていない可能性があるといわれます。心の理論は4、5歳で獲得するといわれますが、もっと小さい頃、お母さんのおっぱいを飲みながら赤ちゃんがじっとお母さんの表情を見ている、そんな頃から少しずつこうした力を育んでいるそうです。前述の我が家の長男は、成長過程でやはり相手の気持ちよりも合理性を追求する言動を取りがちで、いろんな人と本当につまらないことでトラブルを重ね、そのたびに何が問題だったのか、あなたと同じように相手は感じているとは限らないのだ、ということなどを伝え続けてきました。
SEDスクールでも、お友だちとの関わり方に課題を抱えているお子さんがいます。
相手の表情を理解する力が弱かったり、年齢に比して高度の知識を持っていても、お友だちにどうやって声をかけたらいいのかわからなったり、一人ひとりがつまずくポイントは様々です。それぞれの課題に合わせて、指導員と一対一の関わりの中、あるいは小集団の中で、楽しくコミュニケーションスキルを高めるような関わり方をしています。幼稚園など集団生活に入ってから「あれ?」と気が付いたり、先生から指摘をされるのが多いのも「お友だちとの関わり」です。
園生活でのお困り感を持たれた方はもちろん、入園前にお友だちとの関わり練習を希望される方もぜひご相談ください。(ようこ先生)
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19/10/08 11:18