これまで、お友だちと一緒に遊ぶことが難しく、先生と一対一で好きなことをしてきたT君。
夏休みはほとんど毎日来ていました。
様子を見ながら、少しずつ、少しずつ、みんなと一緒の部屋に居られるように、、、と模索しながら支援してきました。
今日は男の子たちが夢中になっているLEGOに興味を示しました。
せっかく作ったLEGOの作品を壊されるんじゃないか?と身構えていた男の子たち。
でも、今日は壊されないとわかると、「これは、こうなっていてね…」とリーダー格のY君が丁寧に説明してくれたのです。
するとT君が「僕も作ってみたい!いい?」と聞き、男の子たちの仲間に入れてもらえました。
T君は「船を作りたい!」と言ってパーツを探したけどもう使ってしまっていてありません。
どうするのかなー?と見ていたら、Y君が「しょーがないなー」と言って、自分が作った船を解体してパーツを貸してあげたのです。するとT君は「ありがとう」と受け取って、船を一生懸命に作り始めました。(このやりとりを横で見ていて、ちょっと感動しました)
今日はじめてLEGOを作って遊ぶ楽しさに気づいたT君。
「LEGOってこんなに楽しかったんだ。壊さなければよかったな、、、」と呟きながらLEGOを組み立てていました。
仲良く遊べるかとヒヤヒヤしながら様子を見ていたのですが、時には会話を交わしながら、けっこう長い時間、熱中して作っていました。
おやつの時間になって、「そろそろ片付けるよ〜」と声をかけると、どの子もパッと片付けておやつの準備に入れました。
(内心、こんなに素直に指示が聞けるとはびっくり!これにも感動。)
「おやつ一番にして!」と言ってきたT君に「手を洗って自分の席で待ってたら一番に呼ばれるよ」と伝えると、きちんと良い姿勢で待つこともでき、みんなの仲間に入れてもらえて、遊べて嬉しかったんだろうな〜っと、こちらも嬉しくなりました。
子どもの遊びを通して育つ力って、すごいなーと感動した1日でした。
遊びの中で育つ社会性
教室の毎日
21/09/01 12:58