いつも思うことですが、今の子どもたちに見られる特徴の一つに、人とかかわる体験の乏しさ、自然にふれる機会の少なさ、心をうつ書物との出会いの少なさがあります。中でも深刻なのは人と関わる体験の乏しさ、それによる「人間関係力」の未発達です。
人は他者と関わることによって、自分自身の思いや考えを確立していきます。自分と他者との関係性をつかみきれないことによって、不安になるし、必要以上に他者を恐れるようになると思います。そこには共に生きるという発想は生まれず、年齢を重ねるとともに他者と距離をおいたり、孤立したり、他人に対する攻撃的な姿勢を生むことになります。
幼児期以来の読み聞かせやお話の時間の少なさ、室内での独り遊び時間の多さ、スマホなどの液晶パネルの中の自己中心世界への耽溺、多様な年齢集団での遊びの欠如、希薄な近所づきあいなど子どもの生育環境は様々です。
放課後等デイサービスは24時間のうち、ほんの数時間しか子どもを観ることができません。それでも子どもたちに豊かな実体験、生活体験、自然体験、社会体験を提供することが子どもたちの成長の一助になると考えたいです。
人間関係力を育てる
教室の毎日
21/01/21 17:04