みなさんは仕事が一段落して少し小腹がすいたな、という時なにを食べたいと思いますか?チョコレートやクッキー、アイスクリームにシュークリーム、それぞれ魅力的ですが、無性に「回転焼き」が食べたくなります。
「回転焼き」と聞いて、小麦粉の生地の中に小豆の餡を入れてこんがりと焼いた円筒形のお菓子がイメージできますか。イメージできた人はおそらく関西の出身の方ではないでしょうか。関西人といっても兵庫県と滋賀県の方は少しちがうかもしれません。兵庫の姫路近辺の人は「御座候(ござそうろう)」、滋賀県の方は「しばらく」、「じまんやき」と呼ぶ方もいますよね。
実はこれらは全部同じお菓子です。もともとは江戸の今川橋のたもとでつくられていた円形のお菓子で、それが全国に広まり名前もいろいろ変化してきました。オリジナルは円形の形でしたが、小判型の型で焼かれるようになり「大判焼き」と呼ばれるようになったのですが、円形に回帰しても「大判焼き」の名称は残っています。
大まかに言って東京、関東圏は「今川焼」、東海地方は「大判焼き」、北海道は「おやき」、広島では「二重焼き」、関西圏や九州圏は「回転焼き」と呼ばれることが多いようです。あくまで大まかな話で、おそらく一つの家庭でも呼び方は混在しているのではないでしょうか。私の家でも父親は福井県の出身なので「今川焼」、母親は「回転焼き」とか「太鼓饅頭」と呼んでいました。
出身によって呼び方がこれだけ変わるお菓子も珍しいですよね。「回転焼き」は熱いうちにバターをつけて食べると最高だと思います。餡とバターの組み合わせは最強です。
太鼓饅頭 御座候 今川焼 大判焼き 回転焼き
教室の毎日
21/01/22 12:33