少しずつ暖かくなり、児童さんも公園でたくさん体を動かす姿が多くみられてきました。遊んでいる際…「あ!桜の蕾があるよ~」と児童さんからの気づきが!!みんなで一つの蕾を見て、「かわいいね」「僕の学校にもあるよ」など様々な会話が聞こえてきました。少し日が経ち、教室の近くにもたくさんの桜が咲いてきました。散歩や送迎、公園などで桜に目を輝かせる姿がとても印象的だったのを覚えています。
身近な桜をどのように表現しようかと児童さんと話していると「手形がいいんじゃない?」「下(児発)の子ともやろうよ!」などのアイディアが!そこで児発の児童さんを呼び一緒に手形をすることに…。放デイの児童さんが先導しながら絵の具を手に塗ってあげたり、絵の具の量を調節してあげたり、児童さんが自発的に関わる場面が多くみられました。「くすぐったいよ~」「つめたい~」など子どもらしい言葉も聞かれ暖かい雰囲気の中で作りました。
手形を終えた桜を見ると「手形だけではさみしいね…」との声が。そこから以前遊んだことのある“切り絵”をすることにしました。「桜の形ってどんなだろう?」の問いかけに対し「(指を差しながら)こぱんの桜!」と一人の児童さんが言いました。教室の窓にある桜のフィルムを児童さんが囲み「こんな形か~」と少し難しそうに感じている姿も…。
スタッフが1つ見本を作り見せてみると、“やってみる!”という気持ちが最近育ってきた児童さんたちは積極的に取り組みました。「難しい」とつぶやきながらも懸命に手を動かし、広げてみると「うわ~」と喜びながら達成感を感じている表情が見られました。
そこから他の児童さんも自分なりの桜を作りました。切る角度や切り方によって表情の違う桜の花ができあがり、とてもかわいらしいものになりました。他の児童さんが作っている姿を近くで見守ったり、「僕も作ったよ」と友だちと同じものを作っていることに喜んでいたり、桜を通じて教室全体の輪の広がりが感じられました。
児発の児童さんも外出中に見つけた蝶を桜の木に飾ることに!蝶の形に切った画用紙にクレヨンで模様をつけてくれました。「にこにこの蝶を作ったよ」とイメージを言葉にしたり、作った蝶を手に持ち「ひらひら~」と飛ばせてあげたりしていました。その蝶たちが桜の木を見つけ、ペタッと木にくっつきました!!そこに児童さんが作った幹をつけ、「こぱんの桜」が出来上がりました!
完成した桜を見て…「きれいだね」「(指差しながら)ここ一緒に作ったよね!」という言葉が聞かれ、みんなで作る過程を楽しんでいる姿が見られました。また、「児発の友だちと作れて楽しかった」「桜の形に切るのが難しかった」などと友だちとの共同制作を喜んだり、制作の感想も教えてくれたりする児童さんに成長を感じました。今後の児童さんのつぶやきも楽しみです!
春の創作『ハートさくら・こぱんざくら』
教室の毎日
22/05/20 00:14