月曜日は社会生活訓練(SST)と運動療育の日です。SSTとは、ご存知の方も多いと思いますが、ソーシャルスキルトレーニングの略です。シンプルに伝えれば、社会性活をしていく上で最良だと思われる知識や技術・方法を学ぶ(気づく)トレーニングです。もっと分かりやすく申しますと、発達障害と言われている子どもたちは普段より、全く悪気はありませんが、物事を上辺だけや、表面の見えるところだけを情報源として観察し、それに対しての感情や気持ちが最優先して働く傾向があるため、今おかれている状況、人の心の裏側や、思いに気づきにくいという特性を持っている方が多いといわれています。またそのような特性上、周りの人たちの動きや環境に寄り添ったり配慮したりするのも不器用なため、知らず知らず様々なトラブルの中心になってしまい、日常でも生き辛さを感じながら生活をしています。そのような人たちが社会生活・日常生活を送る上で、日頃より感じていることを引き出し、そこに様々な教材を参考に、話し合い、発言し、時にはロールプレイを行い、気づきを促すトレーニングです。
と、このように書くと大変難しいものと感じますが、実際はカードゲームやボードゲーム・カルタやすごろくでも立派なSSTのトレーニングにはなるんですよ。子どもたちはそんな遊びの中から基本的なルール(順番を待ったり1人で行動したり、思いを伝えたり相手の気持ちを考えたり我慢したり…等々)様々な基本的な要素を学ぶことが出来ます。たとえ喧嘩をしてしまっても原因を知り仲直りをすることも立派なSSTですね。また、どのような小さな事でも出来ることを褒めてあげたいものです。その後の子どもたちのやる気が全く違います。
と言う感じで、今日のガリレオでのSSTは、「心無い一言から喧嘩になってしまった子どもたちのボール遊び。」をテーマに子どもたちがイメージしやすい状況設定を作り、皆で楽しく進めました。子どもたちの自由なお話の中で突拍子の無い意見もでてきましたが、そこで初めてその子どもが実際に感じていた気持ちが現れ、「ほう、そういう考えもあるのだな」と気づくこともあり、また一つ子どもたちの心に近づけたのかなと感じました。SSTは発達障害の方だけでなく健常と言われている子どもから大人まで、取り組め、人により様々な常識があるのだと気づくこともかなり多く、指導者側も大変勉強になる療育の一つであると気づかせていただいた1日でした。
SSTの前置きが長くなりすぎてしまいました…。
今日のガリレオは運動の日でしたので、その後はYOGAに挑戦!!子どもたち其々が少数に別れ、できる子どもは5ポーズをよろけながらも一生懸命模倣していました。やる気は大事ですね。今日もガリレオの子どもたちは元気・やる気で過ごせました。
SSTとYOGAなマンデー
教室の毎日
20/02/10 22:29