こんにちは!フォレストキッズ千種教室です!
“勝ちにこだわる”様子が見られたときの対処法についてお話します。
ゲームや遊びの中で「勝ちたい」という気持ちを持つことは大切なことです。
負けたときに泣いてしまう、悔しがるというのは、幼児さんによくある姿です。
しかし、気持ちの切り替えをするまでに時間がかかったり、手のつけように困るほど荒れてしまうお子さんがいます。
また、勝負事だけではなく、
順番待ちになると1番先頭になることにこだわる
なんてこともあります。
理由としては
●1番(優勝)以外の結果についての認知が育っておらず、2番や3番という結果が何なのか不明確なため困っている。
(1番は「勝った」ということが結果としてわかりやすいのです。)
●負けることへの不安感や恐怖感が強い
●マイナスな場面や感情が印象に残りやすく、非常に強く記憶に刻まれている。
などです。
いくら言葉でなだめても「まあいっか」「次に頑張ろう」と、その場では、なかなかなりません。
また、「そんなに暴れるならもうやらないよ!」などの否定的な声かけも本人を、さらに混乱させます。
勝ちにこだわったとき、その場での対処法は
●ゲームの場から離れて落ち着くまで待つ
です。
また、勝ちにこだわる原因を探り、未然に対処していくことも大切です。
例えば…
●違う誰かが勝つかもしれないという予想をたてる
ことも有効です。見通しを持って取り組めるのです。
過去に支援をしてきたお子さんも、勝ちへのこだわり、失敗への拒否感が強かったです。
勝負事や、その子にとって難しい課題に取り組むときは、動画を観せるようにしました。
成功している場面だけでなく、失敗し、何度もチャレンジしている動画なども活用しました。
すると
「動画では、ここで失敗してたけど、私はここまでできた!」と
負けても満足感を得ることができたり、
「勝つ」以外の結果もあるのだ
と徐々に受け入れていくことができたのです。
他の方法としては、
●ルールをアレンジする
(最後から2番目の人が勝ち!負けた方が勝ち!など)
●協力型の取り組みを多くする
●まずは、勝ち負けに関係ない活動で楽しめることを増やす
などです。
その子の成長や発達段階に合わせた手立てを考えることが必要です。
失敗の記憶が強く残りやすく、同じ場面に出くわすことへの恐怖感が大きいお子さんもいるので、
まずは成功体験を積むことを大事にすることも必要です。
勝ちにこだわるときの対処法
子どもへの対応例
19/12/10 10:59