運動の必要性とその効果

生活水準の向上と利便性が良くなっていくにつれて私たちは、身体を動かすことをしない生活に慣れてきました。そして、多くの人が運動不足を感じており、運動をした方が良いということを理解していても色々な理由で習慣化するのが難しい現状です。


1． 生活習慣病の予防
・食べ物から摂取したエネルギーと運動によって消費されたエネルギーがバランスよく保たれていることが健康にとって良い状態です。しかし、食べる量は変わらず運動を行わないと摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、消費されなかったエネルギーは脂肪として身体に蓄えられていきます。この状態を繰り返して脂肪が必要以上に蓄積して肥満となります。その肥満が原因となって糖尿病、高血圧、といった生活習慣病になるリスクが高くなります。
2． 筋力や身体の機能の維持
・人間は持っている機能を使わなければ、その機能は低下していきます。たとえば、歩くという動作。歩くときには大腿四等筋、大腿二頭筋、前頸骨筋、下腿三頭筋といった多くの筋肉を使って、一歩、また一歩と歩きます。さらにお尻や腰、背中、腕の筋肉も使用しています。つまり全身の筋肉を使ってはじめて歩くことができるのです。もし、歩く動作をしなくなったら、多くの筋肉が減少し、さらにバランス能力、心肺機能が低下します。こうなってしまうと歩くスピードが落ち、信号を渡りきれない、または荷物を持つとバランスを崩してしまう、小さな段差でつまずき転んでしまうなどの日常生活に多大な影響を及ぼす恐れが出てきます。そうならないために毎日歩くことが必要なのです。歩くことで必要な筋肉、機能が維持されていくのです。