そうだったのかあ!
教室の毎日
21/01/07 09:38

教室では、セラピーのはじまりの会で、このイラストを使って「お天気」を確認します。
「 今日のお天気は? 」
→ 「 はい! あさ! 」
あるお子さまが元気いっぱいに答えてくれました。
それを聞いた時に、「なるほどなー」と思いました。
確かに、「あさ」起きた時に見る「太陽」ですものね。
「お天気は?」 + 「太陽のイラスト」 ⇒ 「はれ」
となりますが、「お天気は何?」という質問の意味が分かっていたり、天気の種類を知っていたりすることで、答えが変わってきます。
お天気を尋ねたお子さまは、朝、昼、夜を最初にお勉強されたのかもしれません。だから太陽のイラストを見て、「あさ」を思い浮かべたんだなぁと思いました。
もし他に「くもり」「あめ」のイラストを見ていれば、「はれ」が出てきたかもしれません。
教室ではことばを増やすことを目的に、ふだん目にする物の名前や場所の名前などをたくさん練習しています。
ですが、ことばを増やしていくとともに、
大人側の質問の仕方を工夫したり、応えやすい選択肢を出すことで、お子さまが答えやすくなったり正しい答えに近づいたりします。
また年中、年長さんでは、「先生のお話をよく聞く」練習をしています。
上の例でいくと、
★先生が今聞いているのは お天気のこと? 絵のこと? それとも…?
聞いて考えて正しく答えるためには、未就学のお子さまにとって言葉のやりとりの経験が必要です。
「聞いて」、「質問を理解して」、「正しく答える」までの道のりは、大人が考えているよりも長いかもしれません。
教室で行っているセラピーでは、
「お子さまがどこまで理解していて(知っていて)、どこからが難しい(分からない)のか?」を把握しながら、少しずつ「できる(分かる)」が増えることを目指してプログラムを設定しています。
お子さんたちの「分かる(できる)」が少しずつ増えて、教室の外での生活が充実したものになって頂けるように、これからもお手伝いをさせて頂きます!