公認心理師の白石です。
「言えば言うほどやりたくなくなる!?心理的リアクタンス①」について書いていきたいと思います。
あまり聞きなれない言葉ですが、「心理的リアクタンス」とは、自分の行動や選択を自分で決めたい欲求が侵されると抵抗的な反応になるということです。
もう少しわかりやすく言うと、
〇あまりにも過剰に「やりなさい」と言われるとやりたい気持ちが削がれたり、やりたくなくなってしまう
〇あまりにも過剰に「頑張りなさい」と言われると頑張ろうとしてた気持ちが削がれたり、がんばりたくなくなってしまう
などですね。
だれかに強要されたり、勝手に決められると嫌な気分を味わいますよね。
そこに抵抗したくなるのはこのような働きがあることも要因です。
一般的な指示であれば起きない場合もありますが、感情が強かったり、語気が強かったりすると起きる場合があります。
またいつも言われているとやりたくなくなってしまう感覚を育ててしまうこともあります。
このような指示や指摘、言葉で頑張れるお子様はもちろん問題ありません。
逆に「やれなくなってしまう」「頑張れなくなってしまう」お子様には、少し言葉がけを変えてあげるだけで変化が出てくることがあります。
「これが終わったら何をする?」と言って自分で言ったり、決めさせてあげると行動に移しやすいこともあります。
言葉の「~しなさい」を「~します」に変えることも有効な場合もあります。
ペアレントトレーニングでCCQ(感情的にならず静かに近くで伝える)があるように、感情や言葉の伝え方も影響があります。
次回もう少し詳しく書いてみますね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
療育のお話し第18回「心理的リアクタンス」
教室の毎日
25/01/22 10:17