公認心理師の白石です。
ABAと療育の話第22回「子供が親を支配する?②」について書いていきたいと思います。
発達障害や知的障害、特性を持つお子様も人を見て行動の判断を行っていることが多くあります。
「この先生だったら少し許してくれるから」「この先生は怖いから」と認知機能を使うお子様もいれば、無意識レベルで行動に出るお子様もいます。
外の世界でできないことが多くて不満が多い状態であれば、少し受け入れてあげながら気持ちの調整ができるといいですね。
しかしそれが過剰になると良くない状態に陥ることもあります。
お子様を受け入れてあげながら厳しい愛と優しい愛の両輪で接してあげると子育てには良いとされています。
厳しいだけでも、優しいだけでも偏ってしまいます。
※お子様の特性でそのバランスは異なります。
ABAの世界では愛や心といった不確定な現象はあまり取り扱わないですが、実際は非常に大事です。
お家は安全基地であるべきですが、なんでも自由にできる楽園にしすぎると外の世界が嫌いになったり、引きこもりがちになってしまうこともあります。
そのような傾向が出ているお子様では再度お家でも環境やルールを再設定していくと良いかもしれません。
「過ぎたるは及ばざるが如し」と昔から言いますが、その匙加減は子育てにとっても重要ですね。
お読みいただきありがとうございます。
療育のお話し17回「子供が親を支配する?②」
教室の毎日
25/01/16 10:59