公認心理師の白石です。
ABAと療育の話第21回「子供が親を支配する?①」について書いていきます。
子供が親を支配するという言葉はとても強い印象を与えますが、実際小さな場面でよく起きるものです。
◯ここで泣けば自分の言うことが通った
◯癇癪を起こせば嫌なことをしなくてよかった
◯暴力を振るうと親が僕の言うことを聞いてくれる
などです。
認知レベルがある程度あると頭で考えて行うお子様もいますが、そうでないお子様でもこの現象は起きます。
わかってやることもあれば、感覚的に行う場合もあるということです。
得た報酬とその条件は脳と神経にも学習されます。
ABAの世界では、問題行動を起こした時に良いことがなくなったりする経験によって自然に問題行動を減らしていくような対応をとります。
このような対応は、療育ではできてもお家ではなかなか難しいこともありますよね。
◯料理や家事をしないといけない
◯親が疲労やストレスで落ち着いた時間が必要
◯忙しくてかまっている暇がない
など様々です。
特に気をつけるべきものとしては「癇癪や怒りのスイッチを入れると大変だから自由にさせている」といったケースです。
もちろんそれでうまく回っていたら良いのですが、逆に園や療育でうまくできない場合には少し調整が必要かもしれません。
家が安全基地で自由にできるから外で頑張れるといった良好な場合も多くありますが、自由にできる世界に慣れすぎて外の世界が余計にストレスになる場合もあるのです。
家の自由度と親の介入レベルは毎日のことになりますのでお子様への影響は非常に大きくなります。
忙しいなかで難しいこともあるかもしれませんが、中央教室では行い易くなるように無料相談も行なっています。
支配というと大袈裟ですが、優しさが過剰になりすぎることでお子様が生きにくくなることもあるかもしれません。
次回にまた続きを書いていこうと思います。
お読みいただきありがとうございます。
療育のお話し16回「子供が親を支配する?①」
教室の毎日
24/12/18 11:48