公認心理師の白石です。
今日のお話は「先行子操作②」について書いていきたいと思います。
行動のきっかけとなる先行子にアプローチするのが先行子操作です。
きっかけがあって行動が起きるものは多くあります。
•命令口調で口頭指示があると拒否が強くなって問題行動がでる
•難しいと崩れる
•◯◯さんがいなくなるとわがままになる
•スーパーのお菓子コーナーにいくと癇癪が起きる
•あそこにいくと母子分離できない
などさまざまです。
スーパーに行って買う買わないの交渉をするとほぼ癇癪が起きるようでしたら
•スーパーに連れて行かない
•事前に買うものを交渉しておく
•適切な行動🟰冷静だったら買ってあげる
など操作アプローチを行います。
環境調整が良いこともあれば、指示やコミュニケーションを変える方がいいこともあります。
根本的な問題解決にならないこともありますが、ちりも積もればとなりますのでとても大切です。
問題行動をできるだけ起こさないようにするエラーレスラーニングとして先行子操作は使いやすく、成功体験を積んでいつのまにかできることが増えていくこともあります。
いつもあそこにいくと◯◯が起きる。
◯◯があると◯◯になってしまう。
そういう時は
どんなきっかけでなっているか?←先行子操作
どんな結果でなっているか?←結果操作
の両方を分析して、アプローチを行なって行きます。
自転車の両輪のように機能したりしますので、お時間があるときはABAアプローチも試してみるといいですね。
お読みいただきありがとうございます。
療育のお話し第15回「きっかけにアプローチする②」
教室の毎日
24/12/04 14:20