こんにちは!
エコルド盛岡茶畑教室、作業療法士の菊地です。
保護者の方からのお悩みの声も多い『お箸』について、これから 1⃣ 練習の開始時期・ 2⃣ 箸の選び方・ 3⃣ 練習方法の3回に分けてお伝えしていきます!
今回は、『 1⃣ お箸練習の開始時期』についてです!
幼稚園や保育園などで他のお子さんが箸を使っているのを見ると焦ってしまいますよね。
でも実はお子さん一人ひとり、練習を始めるのにベストなタイミングがあるんです!
箸を使うための機能が育つタイミングを待たずに焦って練習を初めても、上手に動かすことが出来ません。
さらには持ち方に誤った癖がついてしまうことも…
そろそろ箸練習を始める時期かな?と思ったら、まずは以下のポイントを確認してみてください!
☆チェックポイント1 『チョキ(ピースサイン)』と『OKサイン』は出来る?
箸は指の細かい動きで開いたり閉じたり操作をします。
なので箸を使うためには、指1本1本をバラバラに動かせるようになっている事(5指の分離した動き)が必要です。
この動きは成長とともに出来るようになっていくので、グーやパーが上手に出来ていてもチョキやOKサインはなかなか難しいものです。
お子さんと一緒に確認してみてください。
ゆっくりでも形を作れたらOK!
「指の分離が出来たよ~」という合図になります☆
☆チェックポイント2 スプーン・フォークを『鉛筆持ち』で使える?
スプーンやフォークの持ち方は手指の機能発達とともに変化していきます。
以下の項目を参考にしながら、お子さんの持ち方が今どの段階なのかを見てみてください!
(※個人差があるので、この順番通りでない場合もあります)
①手の平が下に向いた状態で、全ての指を使って握るようにして持つ「手掌回内握り(上手握り)」
②手の平が上に向いた状態で、全ての指を使って握るようにして持つ「手掌回外握り(下手握り)」
③手の平は下を向き、親指・人差し指を伸ばした状態で握るようにして持つ「手指回内握り」
④薬指・小指で支え、親指・人差し指・中指を使った鉛筆のような持ち方に近づくが、親指~中指の3指は伸び気味。
指先は使わずに手首や肘の屈伸で操作する「静的3指握り(鉛筆持ち)」
⑤鉛筆持ちが正確になり、指を屈伸させて操作する「動的3指握り(鉛筆持ち)」
一般的に鉛筆握りと呼ばれる、④静的3指握りでスプーンやフォークを操作出来ていたら箸練習を開始するのに適した時期になります!
なぜなら、スプーン・フォークの鉛筆持ちと、箸を持つときの指の役割が一緒だからです。
どちらも、親指・人差し指・中指の3指で操作し、薬指と小指は下から支える役割を担っています。
(※指の役割分担(3対2の法則)については、以前のブログで詳しく説明しています!)
そろそろ箸の練習を始めてもいいかな?もう少し先かな?とお悩みの際にはお気軽にご相談ください!
アドバイスさせていただきます☆
さて、次回は『 2⃣ お子さんに合った箸の選び方』についてです。お楽しみに~!!
レッツ!箸トレーニング!!~ 1⃣ 箸の練習はいつから?~
子どもの発達
23/05/05 10:46