こんにちは。
LUMO（ルーモ）西宮江上校です。

　SPELLとは、英国自閉症協会が提唱している、ASDの特性を持つ子どもを支援する場合の５つの基本理念のことをいいます。この考え方は、広く多くの子どもたちに対して役立つものですので、ここに紹介いたします。

・Structure 構造　　　　　
　視覚的に、何を・どれくらい・いつまでになど、わかりやすく伝えるようにする。文字、イラスト、写真など、一人ひとりの子どもに応じた支援をする。

・Positive　肯定
　できないことに注目するのではなく、できるとこ、できたことを認め、ほめるようにする。また、ことばがけでは、「やかましい」→「声を小さく」、「走らない」→「歩こう」というように、肯定的で、わかりやすい表現で伝える。

・Empathy　共感
　考え方、感じ方、どういった気持ち？など、子どもの内面を理解することを大切にし、どうやったらできるのかを本人と一緒に考えるようにする。

・Low　arousal　 穏やか
　威圧的、圧迫的でない声かけをすること。穏やかな表情や態度で子どもに接するようにする。大きな音や、まぶしい光などストレスになる刺激を減らすように環境を整える。

・Link　つながり
　保護者、本人、またサポートする指導者が一人で抱え込まないように、園、学校、福祉、医療などの関係機関が協力し一貫した支援をする。

　５つの基本理念を改めて考えてみると、特性のある子どもにまずまず構造化の対応のあるなしは重要なポイントなのでしょう。そして、ポジティブな言葉がけ等による支援のすすめかた、本人の意思の尊重、怒鳴るのではなく、諭すように話すことなど、どれをとっても、保護者、子どもを支援する大人の基本となる指標のように感じられ、今一度、大切なことに気付かされた思いです。


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