・いつもと違う道を通ったらパニックを起こしてしまった
・お友達に「おもちゃ貸して!」と言われると癇癪(かんしゃく)
を起こして手を出そうとしてしまった
こういった経験はありませんか?
違う道を通る→パニック
おもちゃを貸す→癇癪を起こして手を出す
そこだけを切り取って見ると
「なんでこんな小さいことでパニックしちゃうんだろう…?」
と感じるかもしれません。
でも、こうした行動をとるお子さんたちは、その小さな刺激を感じるよりももっと前から日常生活の中で、前にも挙げたような
ネガティブストレス
を溜め込んでいるのです。
前の投稿でも書いたように、
発達障害のお子さんはいつも大きなストレスにさらされています。
アレルギーなどの身体的な疾患を持っていたり、
感情表現の仕方が他の子と少し違ったり、
学校の授業がその子自身の能力を上回っていたり…
こういった色々なネガティブストレスを抱えながら毎日を過ごしているお子さんは、私たちが何気なくやり過ごしている
"小さな刺激"ひとつでもすぐに感じ取って、
もっと大きなストレスを感じパニックしやすくなります。
そしてパニックになると、
自分の身を守るために本能的な行動を取ったりします。
それが、自分や他人を傷つけたりといった、
いわゆる"問題行動"として表れていきます。
発達障害のお子さんは、
"脳の機能的な面が弱かったり偏りがあったり"します。
感情や感覚の処理の仕方が他の子と違うため
お友達との遊びに上手く参加出来ず、
人との関わりが少なくなる事で発達は遅れ、
それがまたストレスの原因に…
といった悪循環に陥ってしまいます。
そしてそれが積み重なっていくと、パニックなどを引き起こします。
そこでマイスペ×スパーク運動療育では、
お子さんのネガティブストレスを和らげる
そして、
脳神経回路のつながりを強くして脳機能の発達を促す
ということを大切に考えています。
ストレスを下げて、先ほどの悪循環を根本的な改善に繋げていくために有効なのが、
共動・共感と運動
です。
運動は不安やストレスを和らげる効果がある
と科学的に証明されています。
それが豊かな環境のもとなら、効果はもっと大きくなります。
コミュニケーションを取り、
共感しながら一緒になって思い切り楽しく体を動かすことで、
お子さんのストレスは下がり、
心がポジティブに動いていくのです。
お子さんのあるがままを認め、
あっと言わせるようなユーモア溢れるやりとりをしながら
同じ目線で一緒になって遊ぶ(運動する)。
運動、と言っても、
・脳を良い状態にする運動
・新しい脳神経回路をつくる運動
・脳を広く使う運動
と、運動の種類はたくさんあります。
私たちは、お子さん一人ひとりの発達段階に合わせて遊び(運動)を広げています。
こうしたアプローチでお子さんのストレスは和らぎ、
脳神経回路が繋ぎ変わっていきます。
運動とやりとりの繰り返しで繋ぎ変わっていった脳神経回路は、
お子さんの感情や行動のコントロール力と自己肯定感を高め、
感情を豊かにしていきます。
共感を意識したやりとりと運動、
ご家庭でも取り入れてみてください!
06."問題行動"どうして繰り返すの?
マイスペ×スパークBlog
21/10/13 12:30