アネラでは自発的に伝えられる力を伸ばすことを大切にしています。
その一つがPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)、通称ぺクスと呼ばれるものです。
「PECSって要は絵カードだよね?」と言われることもありますが、厳密には違います。
絵カードを用いてコミュニケーションの仕方を学ぶ仕組みのことです。
例えば自閉スペクトラム症の方にある状況として、人ではなく物の方に向かって話しかけていることがあります。
しかし周りの人が察してあげることで、欲しいものが手に入ったりします。
そうではなく、誰にでも伝わるためには、相手に向かって、伝わるメッセージで、関わる必要があります。
それらも含め、成功体験によってコミュニケーションを学んでいく仕組みがPECSです。
下の写真を例に見ていくと、
まず、相手の注意を引いています。
続いて文カードと呼ばれる絵カードを組み合わせたものを渡して、メッセージを伝えています。
発語が苦手でも、絵カードを正しい順番で並べることで相手にメッセージが伝わり、欲しいアイテム(粘土)をゲットできました
こうして欲しいアイテムを手にすることで落ち着いて過ごすことができ、いわゆる状況にそぐわない行動を防ぐという支援者にとってありがたい効果もあります。
自発的に気持ちを伝えるということは、本人の困りごとを減らし、状況に適した行動を生み出すことに繋がるのです。
ついつい指示に従うことばかりを教えられがちな支援の必要な子たちですが、
アネラでは自らの気持ちの表出を大切に支援を行っています。
今日はプログラミング、英語、ソーシャルスキルトレーニングを行いました。
本日も読んでいただきありがとうございます😊
PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)の様子
教室の毎日
24/09/30 10:52