「今年も残すところ…」という言葉がしっくりくる季節が巡ってきました。
今年は開花が遅かったものの、大好きなキンモクセイの香りが辺りに漂い、「また1年生き延びられた…」といつもと変わらぬ毎日が続いていることに感謝しているYELLOWです。
さて、今日からは『お母さんにしかできない子供の隠れた才能の伸ばし方』という本の中から、著者の言葉をご紹介したいと思います。
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自分の子が他の子と違う行動をしたときなど、多くのお母さんはそのことを否定的にとらえがちです。
(略)
「他の子と違う」「自分の子だけができない」ということが不安になる理由は、お母さんのお子さんへの愛が「他の子と比べる」という方向に向いてしまっているからです。
比べるということは競争させることと同じです。
子どもの成長は競争ではありません。(略)
ところが、何につけても他の子と同じように、あるいはそれ以上にできないと、お母さん自身がママ友仲間などに負けてしまったように感じてしまうのです。(略)
結局、すべては母親のエゴであり、自分の不安や不満を子どもで解消しようとしているのです。
そして、エゴを愛情だと履き違えてしまっているお母さんがあまりにも多いと思います。
そして、そういう親の多くが「子どものためを思って」という耳障りのよい言い訳に、自分の期待やエゴを巧みに偽装します。
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不愉快な思いをされた方がおられたら、申し訳ありません。
でも、私のこれまでの経験からしても、著者が語っていることは暴論ではないように感じています。
そして、恐らくほとんどの方が、この事実に気付いておられないと思います。
しかし、ご自身の潜在意識には、このような「エゴ」が潜んでいるかもしれません。
著者の言うように、「エゴ」は「愛情」ではありません。
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自分が安心を得たいために、子どもに「普通であること」を求めるお母さんも少なくありません。
そういうお母さんはいわゆる「良い子」であることを強要します。
しかし、普通という枠の中に子どもを当てはめると、その子の個性や適性を見失ってしまうことになりかねません。
(略)
他の子と違うのは悪いことだと親が考えていると、子どももそれがいけないことだと思ってしまいます。
そして、集団のなかで他人の顔色をうかがい、みんなと同じように行動しなければならないという強迫観念におそわれるようになります。(略)
人と違うというのは才能です。
人と違うから素晴らしいのです。
そういう風に自分の考え方を変えた瞬間に、それまでとは違う世界が広がっているはずです。
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「十把一絡げ」という言葉があります。
言ってみれば、「その他大勢」ということです。
私はこの仕事で関わらせて頂いている子どもたちの中に、いわゆる「普通」の子どもたちには与えられていない「特異な才能」を見出し、魅了され続けています。
人の話を一切受け付けないほどの集中力。
全てを超越するほどの素晴らしい想像力。
私たちがまったく気付かないことに気付く敏感力。
「普通」ではないかもしれないけれど、「普通」ではないからこその「能力」を持っている子どもたち。
本当の意味で「人生を楽しむ」ということを体現してくれているので、私は日々、彼らから学ぶことばかりです。
これからの時代は、親世代の常識は非常識になるかもしれません。
斜陽の日本を救ってくれるのは「普通」の「良い子」ではなく、いま私が関わらせて頂いている子どもたちではないかと密かに期待しています。
特異な才能を持って生まれたお子さんを、「その他大勢」で終わらせたいですか?
それとも、その才能を活かし、新たな世界を作る逸材となってもらいたいですか?
今日の担当は、YELLOWでした。(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゚
人と違うのは才能
コラム
23/10/19 17:42