以前にもご紹介いたしました
「ひがし くんぺい」 さんの ちいさなお話をひとつ。
『りんご』
さむいあさ。
あさごはんのときに、おかあさんが、
まっかで、とても おおきな りんごの かわをむきました。
ちょうど はんぶんくらい むいたとき、
いちばんしたの こどもが いいました。
「あかあさん りんごのかわを むいちゃ だめ」
おかあさんは おどろきました。
「あら、どうしてなの?」
「だって りんごが かぜひくもん」
みんな おおわらいしました。
ひがしくんぺいさんは「まえがき」で
こどもは突然「なにかおはなしして」ということがある。
そんなときに ほんの自然に あまり手を加えず
なんでもないお話を語りかけてもらえればうれしいに違いない。
教訓的にも啓培的にもならず、わらいばなしでもない。
聞く人の心をサーっと何かが去来してくれればいい。
こういった短い「もの」の世界が世界中に溢れたら楽しいだろうなと思う。
と書いています。
ちょっぴり心が温かくなる 素敵なことばですね。
ちいさなおはなし 「りんご」
教室の毎日
22/01/20 17:02