ガタンゴトンでは、お子様のアセスメントは親御さんからの聞き取り、お子様の行動観察も行いますが、心理発達検査も行った上で総合評価を行い、支援目標の設定を行います。
よく、お母様から「SNSで『WISCを受けたらいろんなことがわかる』と話題になっていますが、K式とどう違うのですか?」と聞かれます。
新版k式発達検査は、その名の通り「発達検査」であって、「発達の道筋のどこに立っているのか?」を見ることにより、今の力と次の目標となる課題をみることができる検査です。
一方、WISCは知能検査の一つです。知能とは、論理的に考える、計画を立てる、問題解決する、抽象的に考える、考えを把握する、言語機能、学習機能などさまざまな知的活動を含む心の特性のことで、これらの力を全て測ることはできませんが、その中でも測ることのできる力から、「聞いて知る」「見て知る」「言葉で考えて話す」「(手で)操作する」等の力を測ることで、「社会の中で生きていく上での生きやすさ」をみる検査です。結果は数値で表され、検査年齢において、同一年齢の子どもの平均を100としたときにどの程度平均に近い(遠い)のかをみて、その子どもの得意なところ、苦手なところを浮かび上がらせ、支援に役立てることが検査の目的となります。
WISCの詳しい情報については、色々なサイトでたくさん出ていますので、ここれは触れません。
この検査は、5歳から受検することができます。
ガタンゴトンでは、アセスメントの最初にWISCを選択することはあまりないのですが、テストバッテリーを組む場合に利用することがあります。また、就学直前に取られて、小学校入学後の支援のあり方を考えるために使うことがあります。
なお、WISCは現在のバージョンはⅣですが、この年度内にVが改訂新版で発刊されます。所長はWISC-V調査協力者の一員として関わってきました。予備調査から関わってきただけに早く完成版を使って、子どもの支援を考えていきたい、とWISC-Vが手元に届くのを心待ちにしています。
アセスメント(実態把握) ~ WISC-4 ~
教室の毎日
21/11/29 12:15