こんにちは!LITALICOジュニア西武柳沢教室です。
今回は微細活動のお話をさせていただきます。
微細とは、簡単にお伝えすると手指を使った活動(工作や手芸、裁縫等)を指します。
リタリコで行う活動としては工作やコイン落とし、箸操作等があげられます。
中でも今回は微細活動を目的に行った工作の作業に関して、成果物と共にお話をしていきます。
ハサミで切ったり、のりで貼ったり、テープで止めたり…
工作はこういった作業を想像しますが、
今回の工作では紙を割く・ティッシュを丸める・折り紙を丸めてしわをつける等の作業で行っています。
こういった作業を行った理由は主に3つあげられます。
①切って貼って等より工作感が少なく、取り組むハードルが低いから
②日常的に多い作業でない為、特別感があるから
③感覚統合につなげることができるから
割く(破く)、丸める等の行動は日常の中でも多くあることではなく、物によっては怒られてしまう行動かと思います。
そのため工作の過程として行うとちょっとした特別感が生まれ、そのためハサミ等を使用した工作に苦手意識があるお子さまでもやってみようかなという気持ちになりやすいです。
それに合わせて、丸めるときの指先や手のひらの感覚・破いているときの音・しわがついたという視覚情報・丸めるものの違いや破くことによって生まれる力加減など、色々な感覚を得ることができるためお子さまの感覚統合につなげることができます。
作業工程・必要なもの・感覚を以下に記載するので気になるものがあった方はぜひご自宅でも取り組んでみてください!
簡単なものなので応用もききますよ。
①くらげ(たこ):折り紙を割いてのりで貼る。顔をつける。
→破くための両手の協調性が必要
→感覚)割く力のコントロール 固有受容覚/割く音 聴覚/割くときの指先への刺激 触覚
②ティッシュを使った雲:ティッシュを丸めてくしゃくしゃにする。両面テープで台紙(空)に貼る。(今回は太陽など貼っていますが、絵で描いても素敵です!)
→感覚)やわらかい素材を丸めるときの力加減 固有受容覚/ティッシュのさわり心地 触覚
→お花紙を使用することでお花等他の作品に幅を広げることもできます!
③折り紙を丸めて作った海:波を表現するために折り紙にしわをつけるために丸める。丸めたものを開いたら紙に貼る。海の生き物をそこに貼ったら自分の海が完成。
→感覚)やや硬さのある素材を丸めるときの力加減 固有受容覚/まっすぐだった紙にしわが入った視覚的変化
→海の生き物を塗り絵にしたり、貼らずに海の上でストーリー性をもって遊ばせたりすることで遊び方の幅が広がります!
今回は2月に実際に制作した成果物に合わせて、感覚の種類などをお話しさせていただきました。
他にも色々な考えの元取り組んでいる工作活動含めた微細活動があるので、リタリコの活動場面のみならず日常生活において不器用さなど気になる様子がありましたら気軽にお声掛けください!
微細活動
教室の毎日
23/02/28 18:03