こんにちは、児童発達支援ぐんぐん元住吉校の下川です🍀
先日、福祉系のニュースを見ていて、非常に残念だな、と思った事案があって、自分なりに考察していました。
その当事者の方は、家庭で虐待を受け続け、保護に至るまでに時間がかかった結果、自己肯定感や愛着の形成、社会性を育てることが出来ず、入所した福祉施設で(当事者の方が他者への不信感もあった為、職員側のアクションが手詰まってしまっていたのかもしれませんね。)職員から適切な関わりや処置をしてもらうことが出来ず、薬で感情を抑えさせられる日常だったそうです。そして、退所後すぐに、傷害事件を起こしてしまった。と言う内容でした。
(後日、BLOGで薬に関して私の感想を述べたいと思いますが、)
皆さんは、どう思いますでしょうか?僕は、映画【カッコーの巣の上で】、のような仕打ちに近いように感じましたし、何より、人間の根底になければいけないものを作ることが出来なかった状態の人に、薬で押さえつけよう、と言うのは、いかがなものなのか、と思ってしまいました。
私たち福祉に携わるものが、存在する意義は、私たちと関わった人たちが、広い意味で自立して生きていけるように支援すること。支援者 (や親御さん)の手を離れたあと、幸せに生きていけるようにサポートすることだと思います。
(もちろん、傷害に至ること、怪我や死につながることはどう考えても間違っていますし、その行いに関しては、私も憤りを感じていますが、)
傷害事件に至るというのは、その方が、自暴自棄になり、自分も他者も大切に出来なかった証明に他ならないと思います。そして、その方の支援者の支援が間違っていたことを意味するのではないでしょうか。
誰かが、その方をそっと抱きしめてあげることが出来ていたなら、違っていたのではないのかな、と個人的には思います。
(ナウシカの冒頭で、テトがナウシカの指に噛みつくシーンがありますが、その後、ナウシカがテトをなだめますよね。あのイメージに近いですね。)
それを思うと、児童発達支援に限った話ではないですが、子どもの支援をすると言う仕事は、本当に尊い仕事だと思うのです。
私が、彼ら、彼女らの20年後、30年後を想像するとは、つまりそう言うことなのです。
追記:パワープレイは最終手段だと思います。それが常態化してしまうと、その反動は大きなものとして、返ってくるのです。
人に対しての思いやりや優しさを形作るには、幼少期からの、自己肯定感や愛着の形成を身に着けることが大切になります。その支援が、支援を受けた人にとって、お守りのような、自分と他者を大切にする心の根っこを形成するものになるのではないでしょうか。何にしても、支援を受ける人を大切に思うこと。それに尽きると、思いますよ。
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22/11/08 09:32