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「書く力の土台」〜第1回〜

もう12月ですね⛄️
寒い日が続いていますので、体調には十分気をつけてお過ごしください。

さて、年が明けると年長さんはいよいよ小学生。
就学が近づくと、
「そろそろ文字が書けるようになってほしい」
「筆圧が弱いけど大丈夫かな?」
というご相談をよくいただきます。

でも実は、「ひらがなを書く力=鉛筆の持ち方や手先の器用さ」だけではありません。
その前に育てておきたい“土台の力”がいくつもあります。
「書けないように見えるけれど、原因は別のところにある」
というケースがとても多くあります。

そこで今回はひらがなを書くために必要な6つの力を、まず全体像としてお伝えします。

次回から、1つずつ詳しく紹介していきますね。

📌 ひらがなを書くために必要な6つの力
① 姿勢を支える力
姿勢が不安定だと、体が揺れたり、鉛筆を思うように動かしにくくなってしまいます。
まっすぐ座れることは、書く力の第一歩です。

② 手先の力(指を分けて使う・鉛筆を握る力)
鉛筆をコントロールするには、指をバラバラに動かしたり、握る力を調整したりすることが必要です。ここが育っていないと筆圧が安定しません。いろいろな“手の使い方”をする経験が大切です。

③ 形をとらえる力(視覚認知)
「め」と「ぬ」、「は」と「ほ」など、似ている形を見分ける力。
迷路・パズルなどの遊びで自然と育ちます。今後、遊びもたくさん紹介しますね。

④ 位置や向きを判断する力(空間認知)
文字を書くときには、
どこから書き始めるか、どれくらい線を伸ばすか、文字をどこに置くかを目で判断しています。
ドリルに矢印があるのは、この力を助けるためです。

⑤ 目と手を同時に使う力(視覚—運動協応)
“見て → その通りに動かす”力です。
一瞬だけではなく、一定時間集中して手を動かし続ける力もここに含まれます。

⑥ 見通しを持つ力
文字を書くには、集中力や心の落ち着きがとても大切です。
「次に何をするのか」が分かると安心し、書くことに集中しやすくなります。

だから、“練習”の前に遊びが大事🌱
「書けないから」と、ひらがなドリルだけを増やしても、
土台が整っていないと、本人がつらくなることがあります。

まずは、この6つの力を遊びの中でゆっくり育てることが、
実は一番の近道です。

📖 次回予告:第2回は「姿勢と文字の関係」
「どうして座るとぐにゃっとなるの?」
「姿勢が文字に関係あるの?」
という疑問に、遊びも交えながら分かりやすく紹介します。



児童発達支援ikikataでは、お子さんにとって
“何が分かりやすいのか”“どんな方法が力につながるのか”を、保護者の方や園の先生と一緒に考えながら支援しています。
お子さんが「がんばる」のではなく、
楽しみながら自然と力が育つ療育を大切にしています。
1度見学に来て、お子さんのことを一緒にお話ししませんか?
作業療法士・幼稚園教諭・特別支援学校教諭・保育士など、
さまざまな経験を持ったスタッフがお待ちしています。
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