おはようございます。都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。
また、少し寒くなってきました。オミクロン株の感染も増えています。まずは、マスク、手洗い、うがいの3セットを忘れないで、身体をご自愛下さい。
それでは、感覚過敏や感覚鈍麻(低反応)の子どもたちにはどのように対応していけば良いかのお話しをしましょう。その前にちょっとしたクイズです。
運動系の講習会等では、「中年になってから自転車に乗れるか?」という話が良く出てきます。
Aさん:子どもの時によく自転車に乗って遊んでいた。しかし大人になって車に乗る機会が多くなり自転車に乗ることがほぼなくなった。40代になって、自転車にちょっと乗って買い物に行こうと思い乗ったところ、フラフラして転倒しそうになったので乗るのをやめた。
Bさん:子どもの頃、自転車の練習をしたが転倒し、恐くなって練習をやめた。それ以来、自転車に乗ったことがほとんどない。しかし大人になって車に乗る機会が多くなり自転車のことなど忘れていた。40代になって、恐怖心もなくなったので自転車に乗って買い物に行こうと思い乗ったところ、フラフラして転倒しそうになったので乗るのをやめた。
みなさん。このような経験をされたことはあるでしょうか?
さて、どうしても自転車に乗らなければならないとした場合、乗る練習を再開したとしてどちらの方が早く自転車に乗れるようになるでしょうか。又、その理由はなんでしょうか?
答えはAさんです。理由は、簡単に言いますと子どもの時に自転車によく乗っていたため、自転車に乗るための神経の回路が子ども時代にできています。乗れなかったのは神経がサビ付いており練習をしたことによりそのサビが落ちたため、わりと短時間で乗れるようになると考えられています。
Bさんは練習を再開しても、筋力はそこそこあるのになかなか上手く自転車に乗ることができません。(自転車に乗るのは脚の筋力も重要ですがそれ以外の要素が働いていることになります)それは子どもの頃に自転車に乗るための神経の回路が構築されていないため、大人になってから回路を作る作業を開始したため、なかなか上手く乗ることが出来ないのです。すなわち、子どもの頃ほど早く神経系が発達するのです。このことは、スキャモンの発育曲線からも証明されています。*スキャモンの発育曲線をちょっと調べてみてください。
このように、子どもの頃からさまざまな運動、活動を頻繁に行うことによって神経系が発達し身体が自然と動くようになるのです。
ヒトの身体は「使った能力が伸び、使わなかったらどんどん衰えていく」というつくりになっています。
所謂、「慣れ」と呼ばれる現象で「自動化」とも呼ばれています。
「感覚の発達のためには、その感覚をよく使うこと」が有効であると言えます。
感覚過敏や感覚鈍麻の子どもたちにとっては、これがスムーズに出来ない、出来ていない場合が多いのです。では、どうすれば良いのでしょうか。
次は、そのことについて説明致しましょう。
都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 心理・運動担当
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都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 感覚S2④
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22/01/20 08:51