こんにちは。放課後等デイサービス FORTUNAです。
突然ですが、私の専門分野はサッカーです。その私に野球をやっていた後輩からサッカーにおける「蹴る動作」についての質問がありました。
何故いきなりそんな話を?と思ってよくよく話を聞いてみると、彼の子どもがどこかのサッカークラブに入っているけれど、なかなか上手くならないからコツを教えてほしいということでした。
どれぐらい上手いか、上手くないか、実際にその息子さんに会ってみないとわかりません。が、住まいが近所ではないので会うこともできません。答えは「一般的な話」としてしか無理だと伝えていろいろとアドバイスをさせてもらいました。
その時の話を思い出し、DCD(発達性協調運動障害)があり、上手くボールが蹴れない子どもにも通じるものがあると思って、話をさせていただきます。
子どもがサッカークラブや少年団に通っているけれど、なかなか上手くならなくて心配や悩まれている保護者の方は1つの例として読んでみてください。(上手くならないから、DCDであるわけではないです。そのチームの指導の仕方が上手くいってない場合もありますから、くれぐれも誤解されないようにお願いします)
さて、サッカーに限らず「蹴る」動作が上手くいかない場合、対象となる子どもの「蹴る」という動作の発達段階をまず把握し、「蹴る」動作の運動分析を行う必要があります。(運動分析というと大げさに聞こえますが、そんなに大したものではありません)
まず、発達段階ですが、
1)開始期:蹴る動作の間、動きが制限される。胴体は直立し、手はバランスをとるために使われる。蹴る足のバックスイングは制限されている。前方のスイングは小さく、振りぬく動きというよりも押すという動きが中心となる。
2)初等期:バックスイングが膝を中心に行われ、キックする足は曲げたままになりやすい。フォロースルーは膝下の動きに重きがおかれる。ボールに向かって1歩以上の踏み込み(ステップ)がある。
3)成熟期:上体の動きが現れる。(蹴る動作の間、腕のスイングは反対になる)フォロースルーの時に、力みが取れ胴体が曲がる。蹴る足の動きは膝下を含め、臀部から開始される。軸足がボールをける瞬間、軽く曲がる。力みが取れ脚の振り出しスピードが上がる。フォロースルーが大きくなる。などです。
「蹴る動作」の発達段階をある程度把握したならば、未熟な動きに対して次の段階のポイントをスモールステップで指導していく必要があります。学年が上だからといっても、発達時期に沿った指導を行わなければ、砂上の楼閣となり、時間ばかりかかって成果が出ないということにもなりかねません。
他の子どもや友だちのことが気になるとは思いますが、焦らずじっくりと基礎を作ることが一番の近道です。
それができ始めたら、運動分析に基づいて、段階的に指導を受けることが大切です。この運動分析するということは、簡単に言うと筋力や柔軟性、持久力、眼と足の協調動作、バランス力、協調性、リズム感(テンポ)などをみることです。(この項目の中は細かく分かれています)
FORTUNAでは、このような専門的なご質問にもできるだけ答えていくつもりでいますので、ご相談、ご質問をお待ちしております。
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都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 「蹴る」動作
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22/02/19 17:19