こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
今回は運動の実行(遂行)についてです。
ここでは、頭で考えたことを実際の動きに変換する段階で、ボディイメージの力が必要になってきます。
自転車に乗るという行為については、
1:自転車をみて、またがる。
2:またがって倒れないようにバランスを取る。(前庭感覚)
3:バランスを取りながらペダルを漕ぐ(前庭感覚、固有感覚の統合、最初にペダルを漕ぐ筋力)
4:自転車に乗りながら周囲を見る余裕が出来る(前庭感覚、固有感覚、視覚、聴力の統合。ペダルを安定した状態で漕ぎ続 けられる筋力)
のように、複数の感覚を同時に使ってより高度なスキルを獲得していくのです。そしてボディイメージを高めることで複雑なスキルを獲得していきますし、自分自身でも出来ることが増えていくために、「自己肯定感」や「積極性の向上」にもつながります。
しかし、発達障害がある場合は、4つの行為機能のどれかでつまづきがちです。そのため、先程とは逆に失敗体験の増加により、「自己否定感」や「どうせやっても出来ない」という無力感にとらわれがちです。
ASD児の場合は、認識でのつまづき。ADHD児の場合は、運動企画が困難、DCD児の場合は、実行(遂行)が困難などです。
このようにネガティブ思考に陥らせないためにも、支援する場合は子どもたちの特性や個性などにも着目しながら行うことが大切です。
遂行が達成する(出来たという成功体験が増える) ⇒ 周囲の動作への意欲が高まる(認識の向上)思いつくやり方が増える(観念化の向上)やり方の手順が発想し易くなる(運動企画の向上) ⇒ 行為機能のサイクルが早まり、発達の正のスパイラルが生まれる。
ボディイメージを高めることは適切な生活スキルやソーシャルスキルを学習しやすくします。
まずは「まね」「模倣能力の獲得(動作模倣、音声模倣)」⇒「他者の動作の意図や目標の理解、因果関係の理解」⇒「他者理解の力の獲得(行動の意図、気持ちの推測)」の構図を完成させつつ、4つの行為機能 1)認識(目標を見つける)⇒ 2)観念化(やり方を思いつく)⇒ 3)運動企画(手順を考える)⇒ 4)運動の遂行(実際にやってみる)の流れがスムーズに出来るように導いていくことが正のスパイラルをけいせいさせるために重要です。
私たちFORTUNAの支援においても、このような正のスパイラルが生まれるように、常に意識して療育に取り組んで行こうと思っています。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
都筑区放課後等デイ FORTUNA ボディイメージ(5)
研修会・講演会
22/03/14 16:04