こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
認知行動療法の考え方は述べてきましたが、もう少しわかりやすくクイズ形式で説明していきます。
何回も同じことを述べてしまいますが、またかと思わずに読んで見て下さい。
認知行動療法とは・・・・学習理論、行動理論を基礎として、不適応に陥っている行動の治療改善を目的とした治療技法。相手に身につけて欲しい行動を学習させる。相手にやめて欲しい行動の代わりにどんな行動をしたらいいのか学習させる療法です。
分かれ道テストというのがあります。以下の文を読んで想像してみて下さい。
Q1:T字路にさしかかった場合、A、Bどちらに行っても同じ時間で目的地に着くとしたら、貴方はどちらを選びますか。
Q2:T字路にさしかかった場合、Aではジュースの試飲をしているがBにはなにもない。
Q3:T字路にさしかかった場合、Aでは通行料が100円かかるが、Bではかからない。
Q4:T字路にさしかかった場合、Aではジュースの試飲会、Bではアイドルのサイン会をしている。
Q5:T字路にさしかかった場合、Aでは通行料が100円、Bは急な上り坂
結果発表 Q1の場合:恐らくA、B、約50%の確率で差がないでしょう。
Q2の場合:ジュースの試飲会というその人にとってポジティブな刺激が提示されるとその刺激が得られる方を選択しやすくなります。
すなわち判断材料がないQ1のように50%になるが「ジュースの試飲会」がおそらく行動の選択に影響を及ぼす「刺激」だったのではないかという風な予測のが出来ます。
Q3の場合:通行料100円というネガティブな刺激が提示されるとその刺激を避ける方を選択しがちになります。これは100円取られるのがイヤであり、別に格段Bがいいというわけではありません。
Q4の場合:ジュースの試飲会とアイドルのサイン会という「どちらもポジティブな刺激」であり人によって何がポジティブかは違ってきます。だからここではA、B、50%ということになります。
Q5の場合は通行料100円と急な上り坂となり「どちらもネガティブな刺激」です。何がネガティブな刺激かは人によって異なるので、その人がこちらの方が比較的マシと判断したほうを選択します。だからA、B、50%となります。
以上のことをまとめると、人は自分の行動を「自分で決めている」と思っているが、実際は様々な刺激(情報)<良いこと・悪いこと>によって操作されているのです。
他人の行動を「直接的」に操作することは困難であるが、「刺激を操作」することによって「間接的」に他人の行動を操作することは可能なのです。(向こうに行くと100円とられますよ。とか、あっちにいくとサイン会をやってますよとか刺激を操作するとあっちに行こうかやめようかとなる。このことが間接的ということです。
提示する刺激を巧くコントロールすることで、さまざまな行動傾向を示す児童への対応荷も活用することが可能なのです。
例えば、離席がよく見られる児童に対して背中や肩を押さえつけて座らせるという「直接的な」操作を行おうとすると、恐らく児童も抵抗すると思います。
席に座っていると良いことがある、席に座って課題に取り組むと面白いこと、楽しいことがあるという刺激を巧くコントロールしていくことで離席から着席に変容していく可能性があります。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
放課後等デイ FORTUNA 認知行動療法の考え方
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22/03/16 13:38