放課後等デイサービス
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横浜市認証指定事業所 FORTUNA(ふぉるとぅな)中川教室のブログ一覧

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都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 空間認知能力

教室の毎日
こんにちは。都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。

教室に通ってきてくれている子どもたちも、徐々に教室に慣れてきたと感じております。

慣れ始めると、最初おとなしくしていた態度はどこかに行ってしまい、先生の話を聞けない子ども、椅子に座っていられなく教室内をうろうろし出す子どもなど個人個人の特徴や個性がそろそろ現れ始めました。

ちゃんと会話をしたり、絵カードなどで促せば、キッチリ出来る子どもがほとんどですが、中には機嫌が悪く、指示を聞き入れてくれない子どももいます。

なかなか骨が折れる仕事ですが、「子どもたちの将来における自立した生活の実現」そのためには、ここは踏ん張りどころとスタッフ一同頑張っているところです。

さて、FORTUNAでは、学校やご自宅にお迎えに行き、教室につれ戻ってきます。が、学校や学年によって時間のズレが生じているので、全員が同時刻にあつまり始まりの会がを始めることは難しいのが正直なところです。

FORTUNAの方針としては時間を有効に使うために、教室についたらすぐにランドセルや鞄をおいて手洗いと手指消毒を行ってもらい、そのあときちんと椅子に座って学校の宿題をやってもらいながら(宿題をやり終わった人はこちらから個人の能力に応じたプリント類を用意しているので、それをやってもらっています)他の友だちが来るのを待ちます。

FORTUNAではこの時間、ここでの気持ちの切り替えが非常大切であると思っています。上手く切り替えられる子どもは、すぐに取り組めますが、切り替えが苦手な数人の子どもは、到着するとすぐに「玩具で遊ぶ」の一点張りでなかなか指示が通りません。FORTUNAの方針として子どもの好きなようにやらせることは将来に困り事を持ち越すのと同じであり、将来苦労するのは子どもたちであるという考えから、やることが可能な学校からの宿題やプリント類はできる限り取り組んでもらっています。

最終的にはやってくれるのですが、そこまでにたどり着くにはやはり時間が必要になってきます。

FORTUNAには新一年生が非常に多いため、学習面や、運動面でやってもらっていることは極めてシンプルです。出来る子どもは自分でドンドン前に進んでいってくれます。「先生。これ終わったから次の問題を下さい」と頼んでくる子どももたくさんいます。逆に遊びたいという気持ちが先に立ってしまう子どもは集中力を欠いてしまいなかなか前に進むことが出来ません。当然、上手くできない子どもをほったらかしには出来ませんので、勉強に少しでも興味をもってもらうような教材を事前に準備し、取り組んでもらっています。

今回のテーマは空間認知能力です。この言葉は運動療育の中にも出てきました。

空間認知能力は、物体の位置や形状、方向、大きさなどの状態や位置関係を正確に認識する能力のことをいいます。この空間認知能力を子どもの時に伸ばすことは知能の成長にとって非常に重要であると言われています。この空間認知能力はコーディネーショントレーニングにおける、定位能力のことをいいます。

専門的に申し上げますと、運動における定位能力は決められた場所や動いている人などとの位置関係を把握し、関連づけながら動きの変化を調節することを可能にします。身近の遊びの例えで言うならば、「鬼ごっこ」です。
FORTUNAでは4月のメインの運動プログラムとしてゾンビゲームという名前で鬼ごっこをしています。だから子どもたちには「ゾンビゲーム」の名前で浸透しているかもしれませんが、自分とゾンビ、他のお友だちとの位置関係を把握しながら逃げなければなりません。また、急停止、急発進、急な方向転換と敏捷性や瞬発力の向上にも繫がるので、アイスブレイクを兼ねプログラムの中に取り入れて空間認知能力の向上に繋げていこうと考えています。

運動療育における面においてはおわかり頂けたかと思います。
では、「空間認知能力」と学習面とにどのような関連性があるのでしょうか。

ADHDやASDなどの子どもたちはこの「空間認知能力」が弱い場合があると言われています。
FORTUNAでは、宿題・学習タイムでは、子どもたちの能力が弱いことを意識しています。 学習時間に子どもたちの様子をみていると、図形(四角形、円、三角形)や線を引く等に困っている子ども、文字を書くことが苦手、立体を把握出来にくい。などの困り感がある子どもをよく見かけます。このように図形の理解やよく見て正確に線を引くことに必要なものの1つにこの空間認知能力があげられるのです。

空間認知能力が弱いと、図形が上手く描けないのはどうしてなのでしょうか?

予想される要因は、
1)目から入ってくる図形の情報(形)を正確に捉えることが出来ない。
2)頭の中で形を想像したり組み立てがしづらい。
3)運動面でも同じような困り感がある。
4)空間関係(自分自身の身体の位置関係の把握)が難しい。
5)視覚情報の認知力が弱い。
6)空間や時間を表わす言葉を理解することが難しい。
7)運筆能力が未熟。
などが考えられています。

この「空間認知能力」が弱いと学習面において枠内に字をおさめて書くことができない。手本通り、線をなぞったり、描いたり出来ない。字がガタガタになるなどの困り感が出てきてしまいます。
このほかにも、ワーキングメモリーの値が低い場合にも考えられますが、以前にワーキングメモリーについてはブログで上げさせて頂いているので、また機会があればお話します。

このようなことから、FORTUNAでは始まりの会が始まるまでの間に、フリーハンドや定規を使用して図形を描けるようなプログラムを取り入れ、あるときは先生と一緒に、またあるときは友だちと協力し、運動療育面と学習療育面との2方向からアプローチして、少しでも早い段階で「空間認知能力」が向上するように考えています。

私たちはドクターではないので治療は出来ません。しかし、FORTUNAの先生たちは自分で勉強したり講習会に参加し、知識を得て、小学校、養護学校、保育園など数々の現場でそれを応用し実践してきたプロばかりで、情熱をもって子どもたちの療育に取り組んでいます。まだまだ到らないところも多いと思いますが、ご理解とご協力を宜しくお願い致します。


放課後等デイサービス FORTUNA

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