こんにちは、都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今日は、子どもたちの人数が病欠で少なくなったために急遽プログラムを変更し、私、校長自ら行いました。
お題は「トイレットペーパータワー」です。
が、まずは数の復習を兼ねてのアイスブレイク。私が言った人数(例えば3人組とか4人組とか)でグループを組んでもらいました。この作業が今日の最後のプログラムに必要となってきます。
では、トイレットペーパータワーについてです。
トイレットペーパーを積み上げていくだけなので、大人からすれば簡単そうに思えますが、実際にチャレンジしてみてください。3コとか5コぐらいまでなら簡単なんですが・・・
数が増えてくるにつれて当然難しくなりますよね。これがLEVEL1。
慣れてきて自分のペースで真っ直ぐにタワーを組み立てていくのですが、まずは視覚的に真っ直ぐに立てることが難しい子どももいます。「真っ直ぐ」これが1つのポイントです。
また、少しでも中心がズレると不安定になり倒れてしまいますから、丁寧に積み重ねる集中力と中心にそっと置いていくという手指の細やかさ(手指の巧緻性といいます)が重要です。
それに慣れたら、次はLEVEL2として時間を制限します。5,4,3,2,1のカウントダウン方式です。
当然、子どもたちはカウントダウンが始まると焦ります。より一層の集中力と手指の巧緻性が必要となります。慎重になりすぎると高いタワーはできません。また困り事がある子どもの中には、上手くいかない場合に癇癪を起こしたり、途中でやめてしまう子どもがいます。ここで大切なのは、できるだけ慎重にそして素早く積み重ねることと途中でタワーが倒れてしまってももう一度やり直すことができるから気持ちを素早く切り替えるということを体験してもらうことです。
また、当然誰かが一番高いタワーを作ります。それはある子にとっては、勝ち負けにつながるかもしれません。勝ち負けにこだわる困り事がある子には嫌な気分になるかもわかりませんが、遊びの1つとしての競争なので最後まで腐らずに取り組むことも学んでもらいました。
そして最後はLEVEL3です。
最後はグループ(3人組や4人組)で協力してタワーをつくりました。言うまでもなく、LEVEL2の難しさにプラスしてみんなで協力するという難しさが加わります。条件を色々と変え、土台となるトイレットペーパーの個数を増やしてもよいとしたときには、グループ内で知恵を出し合いながら、「下を押さえて」「もう乗せなくていいよ」とか声を掛けながら頑張って積み重ねてくれていました。
自分以外のお友だちが真っ直ぐにタワーを作ってくれるとは限りません。また、自分も真っ直ぐに置いたつもりが中心をはずすこともあります。高くなればなるほど不安定になるわけです。
また、家庭においては自分だけのペースで生活することも多いかもしれませんが、集団生活においては自分1人のペースで生活することは難しく、いつもマイペースで過ごしている子どもにとっては、他の子どもと協力し、素早く動くこともしなくてはなりません。
その上、時間制限があるとなると難易度はかなり上がります。
そんな難しい状況でしたが、大盛り上がりの中、みんな一所懸命に集中し、友だちと協力してタワーを作ってくれました。
丁寧に積み重ねていくことや、失敗してしまうこと、誰かに負けること、また他のお友だちと協力して1つのことを成し遂げることの重要性を学んでもらった1日でした。
*ご家庭ではトイレットペーパーで遊ぶことはないと思いますが、使用済みのトイレットペーパーの芯に10cm四方の厚めの画用紙を貼って、積み上げてもらうのも楽しいかと思います。一度試してみて下さい。
次回のブログもご覧ください。
都筑区放課後等デイサービスFORTUNA「療育風景」
教室の毎日
23/11/21 19:16