こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
認知行動療法と、日本でよく行われているカウンセリングモデル(ロジャースの来談者中心療法)との違いについて述べてきましたが、保護者の方から「共感すること」についてのご質問をいただきました。
共感についてですが、”取りあえず共感しておけば良い”というものではありません。どんな共感をするのかが重要です。
カウンセリングモデルにおいて重要視されるのは、主に「情緒的な共感」です。これは、カウンセラーがあたかもクライアントの立場に立ったかのように、クライアントの視線で感情や問題を理解しようとすることです。
一方、認知行動療法において重要視されるのは、情緒的な共感に加えて、具体的な問題理解に基づく「正確な共感」です。
ポイントとして違うところは「情緒的な共感」と「正確な共感」です。
カウンセリングモデルにおける「情緒的な共感」は、クライアントの受容(あるがままを受け入れる)を目的として行われ、それに対して指示は行いません。(非指示)クライアントの<つらい>や<悲しい>に共感し、情緒を受け止め、問題を一緒に抱え込むことが求められます。
それに対して、認知行動療法における「正確な共感」は、クライアントの*アセスメントを目的として行われます。例えば、クライアントが<つらい>と言えば、無条件にその情緒を受容するわけではなく「どのようにつらいのか」「どうしてつらいのか」と理由を尋ねるわけです。
*アセスメントとはクライアントを理解するために、観察、面接、検査などを用いながら、クライアントの全体像を理解する過程のこと。
その結果として、クライアントの具体的な問題が明らかになり、その具体的な問題理解に基づく「正確な共感」が可能になるのです。
おわかり頂けたでしょうか。
今後は、もう少し深く説明もしていきたいと考えております。
放課後等デイサービス FORTUNA
放課後等デイ FORTUNA 認知行動トレーニング
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24/11/20 17:28