こんにちは。FORTUNAの職員Kです。
11月22日から愛知県、岐阜県を舞台に2024WRCラリージャパン第13戦が開催されています。
日本人ドライバーの勝田貴元選手は、デイ2を4番手で終了しています。
二日目は、天候に恵まれたものの、本格的な林道ステージでの走行となり、木陰に湿った落ち葉など路面が不安定で、凄くトリッキーなコンディションとなりました。その中で最初のステージSS2は、名所である旧伊勢神トンネルが舞台。
しかし、この旧伊勢神トンネルは、全長300m、幅3mと狭く、高さもない長いトンネルで普段は心霊スポットとも言われている恐いトンネルなのです。
そして2022年にトンネル出口で選手がクラッシュ、2023年も3台の車がクラッシュと何かと曰く付きのトンネルなのです。
そこを2mぐらいの幅のラリーカーが、トンネルとの幅が片側約50cmしかないところを時速200kmという速度で爆走するのですからほとんど狂気の世界としか言いようがありません。
考えてみて下さい。
幅3mの狭いトンネル(高さも非常に低いです)を、幅2mの車が時速200kmで走るのです。
ステアリングを数度切っただけで、トンネルの壁面に激突し、大クラッシュは免れません。
だからといって、ビビってアクセルが踏めないとタイムが落ちてしまいます。
また、路面はサーキットではなく国道(林道)なので、一応舗装がされているというだけなので、細かな凸凹があります。そのために繊細で微妙なステアリング操作が重要なのです。
(因みにサーキットは、路面自体がレース用タイヤの食いつきが良いようにサーキット用の特殊なアスファルトで覆われており、凸凹もほとんど無いように作られています)
高速道路でスピードを出すのとは、次元が全く違います。
YouTubeにもWRC旧伊勢神トンネルの動画が上がっているので、一度見て貰えると怖さがわかると思います。
しかし、コンマ何秒を稼ぐために林道ステージ(隣は崖のところもあり)をひらりひらりと華麗に車を動かすことができる優れたドライブテクニック、そしてドライバーに道の状況(路面、右左折、幅、注意点、ギア等)をインカムをつかってドライバーの実力を100%引き出すための指示を出すコ・ドライバー(ナビゲーター)の存在も見逃せません。
日本の勝田選手は将来を凄く期待されている選手で、レーシングカートからモータースポーツの世界に入りました。
恥ずかしながら、私もレーシングカートをそこそこやりながら、4輪のレースにも出ていました。(勿論、全日本選手権等のクラス・レベルではありません)
レーシングカートというと、皆さんゴーカートと間違われる方が多いのですが、全くの別物です。(都内をマリオカートが走っていますが、あれのレーシング版だと思って下さい)
色々なクラスがあるのですが、コースによっては直線での最高速度は100km以上は出ることもあります。最低地上高は5cmぐらいなので、ほとんどお尻が路面についている感じで、路面スレスレです。
その体感速度は200kmを優に超えていると言われています。
「へえー、どんなものだろう?」と興味を持たれた方は、YouTubeで全日本カート選手権やレーシングカート等で検索してみて下さい。
カート=遊園地のゴーカートではないことがわかって頂けると思います。
最後にクイズです。
掲載している写真は、ワンメイクレース出場時の写真です。
よく見ると普通は絶対にある何かが足りません。
何がないのか探してみて下さいね ♫
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24/11/23 19:15