こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
暑い日が続いていると思ったら、最近は少し肌寒くなっていますね。
これだけ寒暖差が激しいと身体がなかなか順応しません。これから、また猛暑がやってきます。熱中症予防のためにも皆さんも暑熱馴化(しょねつじゅんか:暑い環境に身体が慣れること)しておいてほうが無難だと思います。
さて、FORTUNAが行っている人工芝の広いグラウンドでの運動療育は、ありがたいことに大変好評をいただいております。
そうした中、熱心な保護者の方から運動療育についてのご質問があったため少し難しい言葉も出てくるかもしれませんが、数回に分けて出来るだけわかりやすくもう一度説明したいと思います。
前回の話のおさらいになりますが、一般的にいって運動が苦手な子どもの中にはDCD(発達性協調運動障害)と呼ばれる、疾患(病気や怪我等)がないにもかかわらず上肢と下肢などの協調的な運動スキルの獲得が苦手な状態で、日常生活に支障をきたす場合もある発達障害がある子どもがいます。
またASD児は一般的に運動が苦手な子が多いという印象を持たれている方も多いと思います。しかし、ASD児の中にも運動に対して特殊な能力を発揮する子どもが少数ながらいるということが研究からわかってきました。
以前は、ASDとDCDは併存診断を認められていなかったのですが、その理由として、従来の研究でASDの特徴のある子どもは身体的不器用さを示すことが前提として考えられていたからです。それはASD児特有の認知方略が背景として想定されるため、診断上、ASD児の身体的不器用さとDCDを区別していたという経緯があります。
しかし、子どものための支援を考えたときに、あまり厳密に区別する必要性や合理性が見いだせないために、現在はASD+DCDを合わせて診断できるようになったのです。
ASDとDCDが合わせて診断される場合は、ASD特有の感覚や認知、あるいは社会性がなどの発達特性が運動の遂行に深く関わってくることが想像されます。
つまり、DCDが単独で診断される子どもと、DCDとASDが併存して診断される子どもは、身体的不器用さの背景要因が異なっている可能性が高いと思われます。
従って、まずはその子どもがもつASDの特性を把握し、その特性が運動の遂行に影響していないか、影響していると考えられる場合はどのように影響しているかを正確に判断する必要があり、そのために支援を必要としている子どもの身体的不器用さの背景要因を、療育する側が正確に判断するために常に勉強する努力を怠らないことが重要となってきます。
そのためFORTUNAの取り組みとしては、保護者の方からの「子どもへのアセスメント」を参考にしつつ、FORTUNAでのプログラム活動の様子とすりあわせながら子どもの情報を共有し、先生方がお互いの知識と経験を持ちよって、色々な角度から検討し最善と考えられる教育や療育を常に行うようにしています。
また、必要と思われる場合は、フィードバック時や連絡帳アプリ、ブログや直接アドバイスをするなどしてご家庭でできる簡単な運動などをお伝えするようにしています。
次回はASD児の運動発達特性について説明していこうと思います。
放課後等デイサービスFORTUNA
都筑区放課後等デイFORTUNA 運動療育(ASD編2)
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25/05/26 18:27