皆様こんにちは。
てらぴぁぽけっと仙台教室の原田です。
本日は我が国、日本と仙台の療育の課題について語ります。
■日本における発達障がい、グレーなお子様にたいするABA早期集中行動介入(2~6歳)の課題。
※特に自閉症スペクトラム(ASD)
私は、仙台の療育をエビデンスがある手法で発展させていきたいと思っています。
発達障害(特にASD)の早期療育(2~6歳)においては、
ABAに関連したアプローチが高いエビデンスを示すことが、多くの研究によって示されてきました。
しかし、日本のようにABAの専門家が不足している地域では、
ABAによる療育を受けることが困難であったり、
受けることができたとしても低強度(療育時間や回数が少ない)であったりするのが現状です。
最近の研究ですが、日本のASD未就学児(2~6歳)のお子様にABAを1年間にわたって実施しました。
■低強度のABA(週平均5.5時間)の介入。
■ABAの無しの介入。
上記、2通りで1年間実施し、行動変化を追跡して比較した結果、
地域で介入を受けている子どもたちは、言語と社会性発達の改善を示しました。
さらに、
【低強度のABAの介入を受けた子供たちは、より言語と社会性発達において統計的に有意な結果】になりました。
これらの改善は、【特に1対1の介入】の合計の強度に関連していました。
この結果を見ると、就学前の発達障がい、グレーなお子様、ASDのあるお子様に、
【低強度のABAが言語、社会性発達促進に有益】であることを示しました。
米国のような集中介入は困難であっても、てらぴぁぽけっとでの【1対1 ABA療育】と、
ペアレント・トレーニングや親を媒介とした家庭療育との組み合わせが、
現状としては現実的なのかもしれません。
てらぴぁぽけっと仙台教室での【ABA療育は2時間マンツーマン】です。
個別支援計画をつくり1人1人専用のABAプログラムを組み、
【1対1の介入】で【個室を利用し個別療育】+【集団のお部屋で将来就学に向けて集団療育】を行い、
ご希望がありましら、ホームセラピーでお子様を支援する、その子のためだけの、個別療育のフルスペック施設です。
アーチル、療育センター、幼稚園、保育園、こども園、てらぴぁぽけっととの連携をさらに強めていき、仙台の療育を発展させていくことが、私の目的です。
私も施設を運営していて、思ったことは、
ABAはとても奥が深いです。海のように深いです。
ABAによる介入は、専門書を読んだり、講義を聴いたりしただけで効果をあげられるものではありません。
専門知識に加えて、臨床現場でのスーパービジョンが必要です。
世界では認定行動分析士などの資格認定基準がありますが、
日本では行動分析学を学べる大学なども限られていて、学べる場があまりありません。
ですが、てらぴぁぽけっとではABA専門の療育発達研究所を設けて、
我々のABAセラピストは、常に学びと進化をしています。
仙台の療育を発展させるには、まだまだ時間がかかりそうですが、そうも言っていられません。
皆様の信頼に応えられるよう
これからも努力してまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。
ABA早期集中行動介入(2~6歳)の課題。仙台の療育の発展。
教室の毎日
23/03/06 12:23