言われたことに対しては、
時間がかかりながらも行うことはできるが、
周りの状況を見て自発的に行動しないという場面は
ありませんか?
このようなお子さんは、
言われたことに対しては時間はかかりながらも
行うことができるので、
言われた内容を理解する力はありそうですね!
ですが、周りの状況を理解する力や、
自分で何をしたらよいか判断する力、
それを実行に移す力などが弱いのかもしれません。
また、周りで起きていることに注意を向ける力も
弱い可能性があります。
私たちが周りにいろいろな音や物があっても、
話している人を見たり、聞いたりできるのは、
必要な刺激を選択して受け取る脳の働きがあるからです。
それが注意の役割でもあります。
その必要刺激に注意を向けるためには、
脳が適切に目覚めていなければなりません。
頭の中がボーっとして眠たい時に
いくら大切なことを話しかけられても内容を把握できません。
逆に興奮状態にあるときも、
適切に刺激を取り入れることはできないのです。
そのような場合、
まずは周りからの情報が脳に伝わりやすいように
支援する必要があります。
お子さんがボーっとしているようであれば、
体をしっかり動かして、
目覚めの状態を上げるようにしますし、
興奮しやすいおこさんなら、
ギュッと抱きしめたり、重めの布団の間に挟まるなどして、
落ち着けるような活動が役に立ちます。
次に何に注意を向けたらよいか、
最初はその場面を強調して見せてあげる支援も必要でしょう。
多くのお子さんは、言葉だけより、
見せて伝える情報のほうが受け取りやすい傾向があります。
また、注意があちこちに飛びやすいお子さんでしたら、
オーバーな動きを使うのもよいでしょう!
さらに、自分では何をしてよいか判断できないようなら
具体的にしてほしいことを伝え、
さらには、例えば荷物を持ってほしい場合、
どこをどう持ったらよいかを丁寧に
伝えていくことも大切です!
そして、
持ってもらったことで助かったことをオーバーに伝え、
ポジティブにフィードバックします。
このようなことの繰り返す中で、
次第に見慣れたことなら言われなくとも
自発的に動くことができるようになっていくと思います!
【自発的に行動しない?🧐】
教室の毎日
22/10/25 12:27