自分の感情や欲求をコントロールするのが
苦手な子どもの中には、
思い通りにならなかったり、
嫌なことをされたりすると
衝動的に手が出てしまう子がいます。
うまく表現できない自分の怒りや不安といった感情が、
一瞬のうちに爆発して、
思わず攻撃的になってしまうのです。
☆まずはなぜそうなったのか理由を聞く
衝動的に乱暴したり攻撃的になったりする子も
「叩くのはよくないこと。」
「ものを大切にしなければならないこと。」
といった善悪は理解しています。
また、「いけないことをした。」と
反省している場合も多いです。
そのため、いきなり頭ごなしに
「叩いちゃだめでしょ!なぜ叩くの!」と叱っても
根本的な解決にはなりません。
子どもがどういう理由でそのような行動を
とったのか状況を正確に把握して、
子どもの気持ちを受け止め、
そのうえでどういう行動をとればよかったのか、
具体的に教えてあげましょう。
上手く話せなくても、「うんうん。」と
まずは傾聴の姿勢でいることが大切です。
また共感も必要ですよね!
☆気持ちを言葉で表現できるように伝える
子どもの気持ちが落ち着いたら、
どのようにすればよいかを教えていくことが大切です。
おもちゃを使いたかったのであれば
「おもちゃを使っているお友達に
『貸して』と言えばいいんだよ。」と
具体的に教えます!
日ごろから自分の気持ちを
言葉にする練習をしていくことが大切ですね。
最初は大人が、
お子様の気持ちを代弁することから始めましょう。
☆事前に止めることが大切
乱暴したり、攻撃したりする前に止められるのがベストです!
その時も強い口調で叱るのではなく
「○○君は偉いから、叩かないよね。我慢できるよね。」と
なだめるようにします。
衝動的な行動に走る前に少し考える時間を与えることで、
トラブルを回避できる場合があります。
ひとりひとりできることも、感情も表現方法も様々です。
本人にとって、ストレスを最小限にできる関わりを
一緒に考えていきましょう♪
(参考文献)
岡田俊(2022)『発達障害のある子と家族によりそう 安心サポートBOOK 幼児編』株式会社ナツメ社
お友達とトラブル⁉
教室の毎日
22/09/01 12:00