ブロッサムジュニア流山教室です。
今回は脳部位についてご紹介します。
前回は脳部位についてご紹介しました。
前回の復習して触れながら、今回は神経系にも触れながら脳科学的に療育はどんな効果があるか考えていきます。
①前回の復習|脳の部位と機能について
※あくまで記事執筆に関しては、論文や書籍を参考にしているもので、今後脳科学の発展とともに変わる可能性もあります。またブロッサムジュニア流山教室には現状医療行為をできるものはいません。その為、あくまで参考として記事を読んでいただけましたら幸いです。
では早速説明していきます。
⑴前頭葉
前頭葉とは人間らしく育る為の機能の指揮命令を担っている脳部位です。前頭葉では、何かを計画したり判断したり、評価するような高次的な機能をつかさどっています。
フィニアス・ゲージのお話も有名で、もともと親切で誠実だった彼は、けがにより前頭葉損傷をした結果、短気で怒りっぽくなってしまったと言われていて、前頭葉では感情にも関連した脳部位と言えます。
発語と関連する部位でもあり、ブローカー野と呼ばれ発語に関わる脳部位も前頭葉にあります。
⑵側頭葉
側頭葉では、言語理解や記憶や物事の判断などが関連しています。また感情のコントロールも側頭葉の部位で関連して行われることがあります。ただし、この部分が障壁されてしまうことで歌うことが難しくなる可能性があり、音や音楽の記憶が障害される可能性があります。
⑶後頭葉
後頭葉には視覚野があり、視覚をつかさどります。この部分が損傷を受けると、目は正常に見えているにも関わらず視覚によって物が認識することが出来なくなります。
⑷頭頂葉
頭頂葉では、体が感じた刺激が届く体性感覚野があります。痛みや温度や接触についてつかさどる部位です。数字的な技能や言語の理解にも関係する部位だと言われています。また位置感覚や方向感覚もつかさどる部位でもあります。
⑸脳幹
中脳→橋→延髄→脊髄の4つのこのひと固まりが脳幹と言います。
中脳とは、視覚や聴覚、眼球運動などをつかさどる部位です。
⑹小脳
小脳では運動感覚や平衡感覚をつかさどります。
このように脳の部位が連合することで人の機能を調節しています。
②自律神経と運動神経について
自律神経と末梢神経についても併せてお伝えします。これらも脳の働きを無意識に動かしています。
体を意識的に動かせるのは運動神経で動かし、血液や心臓など無意識に動かしているものは自律神経で調節しています。
この自律神経の中にも、交感神経と副交感神経と呼ばれる2つの神経系があります。
交感神経では、筋肉が収縮したり、血圧が上がったり、心拍数が上がったりします。その為、何かを活動するときに交感神経が優位になる傾向が強いです。
一方で副交感神経は、筋肉が弛緩したり、血圧が下がったりします。体を休めるときに副交感神経優位になります。
このように様々な神経や脳によって人の行動は制御されています。
いかがでしたか?
続いて療育との関連についてご紹介します。
③私たちの療育と脳科学について
前回とほぼ同じ内容で恐縮ですが、再度になりますが書かせていただきます。
私たちが行っている療育は個別療育と集団療育を行っています。
個別療育では、お子様の得意なこと、好きなことと、お子様に今後出来る様になってほしい課題を組み合わせながら療育を行っています。
特に、保護者様のお子様に対するニーズを聞かせて頂きながら、個別支援計画と呼ばれる計画書に合わせて支援を行っていきます。
1対1でその子に合わせた療育が行えるので、個別療育では局所的に脳に刺激を送りながら療育を行っています。
加えて、私たちは感覚統合療育の考え方も用いながら以下も意識して療育を行っています。
https://h-navi.jp/support_facility/facilities/161615/blogs/296033
お子様の主体性を大切に成功体験に繋がるように療育を行っています。
その上で、集団療育を通してお子様の脳全体にアプローチをし、脳の発達を促していきます。
特に集団療育は、ビジョントレーニング、SST、工作活動、運動療育、カードゲームやボードゲームなど多岐にわたります。長期休暇中にはお子様の状況と職員体制に合わせて集団療育も様々なプログラムをご用意しています。
何かありましたらいつでもご連絡ください。
お子様に合わせた療育が出来そうか、できない場合も何かお力になれればと思っています。
脳科学と療育|脳部位と機能について簡単にお伝えします。②
療育マメ知識
22/11/30 11:43