ブロッサムジュニア流山教室です。
今回は、少し専門的な話になりますが、ICFの話と、実際にブロッサムジュニアでできる支援についてご紹介します。
ICFの考え方で大切にしているのは、個別性を大切にし、環境を当事者にとって、そして配慮する側に取って無理のない形で支援して行く視点があります。
実際の概念や歴史的背景、支援方法を考えていきます。
①ICF(国際生活機能分類)とは?
ICFとは「国際生活機能分類」と呼ばれ、生活機能と呼ばれるプラスの面に着目するような評価方法です。2001年WHO(世界保健機関)は、国際障害分類を21年ぶりに改訂したもので、もともとは国際障害分類(ICIDH)と呼ばれていました。
ICFを用いることで、個々の人の困り感や課題を、その人自身の身体機能や構造を念頭に入れながら、どのように環境と相互作用をつくり生きやすく生きていけるのか考える材料になります。
例えば、足が不自由な方がいたとして、足が不自由なため、家から出る際の行動制限があり、活動に参加しづらい場合も、「杖を使う」、「車を使う」のように環境を調整することで、活動でき、そして地域社会の活動に参加できる可能性があります。
例えば、足が不自由な場合も、本人だけに働きかけるのではなく、環境因子に働きかけて活動に参加できるようにサポートすることもできます。
個人の何らかの「生きにくさ」や困り感も環境を調節することで、「生きやすく」なる可能性もあります。
その一方で、生きにくさや困り感を抱えた方に「よかれ」と思って行った支援も、別の人にとっては生きにくくなる可能性もあります。
例えば、目の不自由な方にとって点字ブロックは、歩行の際に役に立ったり、目の不自由な方が「これで目的地に歩いて行けている」という安心感にも繋がります。
一方で、歩行困難や足の不自由な方にとって、転倒のリスクを高める可能性もあり、点字ブロックが人の役に立つツールではありますが、危ない部分もあります。
その為、1人1人の個別性を考えた上で環境調整をする必要があります。
②ブロッサムジュニアの個に応じた環境調整・環境設定
ではブロッサムジュニアではどのような点で個に対する対応が出来ているのでしょうか?
ブロッサムジュニアは集団の中で子ども達が過ごす場面も多く、個の1人1人重視するよりも、「社会に出た時に、どのような助けがあれば生きやすく生きられるか?」という視点の方が強いように感じます。
ただし、個別療育を中心に、個に応じた対応はなされてきています。具体的には、姿勢の崩れやすいお子様の状況をアセスメントをし、椅子と机をその子にあったものを提供したり等は可能です。
お子様の状況や保護者様のニーズに合わせた支援が可能です。
気になる方がおられましたらぜひご連絡ください。
国際生活機能分類を用いて考えるブロッサムジュニアの療育
療育マメ知識
22/10/31 08:55