こんにちは。ブロッサムジュニア流山教室です。
今回はSSTについてご紹介します。
「うちの子、すぐ嫌なことがあると汚い言葉でどなっちゃうの。どうしたら優しく言えるのかしら…?」
このようにお困りの保護者様はいらっしゃいませんか?
集団療育の中でよく行っているSSTですが、そもそもSSTがどのようなものなのかについても含めご説明します。
①SST(社会生活技能訓練)とは?
SSTとは、認知行動療法の技法を用いた「精神科の包括的なプログラム」で、リハビリテーション施設やデイケア等で成人や発達障害のない子のプログラムとして使われています。
しかし、近年では、発達障害の子どもにもSSTは使われ始めています。
SSTとは、人が社会生活や人間関係を営んでいく上で必要とされる技能のことをいい、発達障碍者支援として、①人間関係の構築や維持、②時間管理や身辺自立の管理、③自尊心や情緒の安定について、④就労、自立、社会的資源について、⑤余暇スキルの5つを含め、お子様の社会生活を営む上で必要とされる技能のことです。
SSTを行う時、やり取りが言語的なやり取りが主となる可能性もあり、SSTを導入できるかどうかは、言語理解の力がついているか見ていく必要もあります。
言語理解がある程度育っているお子様であれば、SSTは有効ですが、言語があまり育っていないお子様には、運動や音楽等で粗大運動や感覚運動を通して、お子様の脳を刺激し発達を促した方が良いケースもあります。例えば、楽しいリトミックの遊びの中で、「動く」、「止まる」、の中で体を制止することで、動きをとめる動作を通して、何かをやめる、止めるという動作が出来る様になり、後々発達していくことで、感情の制御の際に役立つ可能性もあります。
②SSTのプログラムの一例|モデリングとロールプレイング
続いて、SSTプログラムについてです。
SSTでは、モデリングやロールプレイングと呼ばれるプログラム例があります。
①モデリング
好ましい行動をみせ、好ましい行動を教えていくようなプログラムです。逆に、好ましくない、その場にふさわしくない行動をみせて、どこが間違っているのか?どう直したら良いのか等を考えさせるプログラムも考えられます。
例えば、以下のサイトで掲載されているマナー違反としてどんなものがあるのか考えるのもSSTの1つです。
参考:マナー間違い探し | 専門家が作る子ども向け無料プリント『やんちゃワーク』 (yanchawork.com)
②ロールプレイング
ロールプレイイングとは、「実際に課題がお子様の起こりうるトラブルを代替的な言動をお子様ができるように練習する、想定された場面での練習」を言います。
例えば、断るのが苦手な遠慮がちなお子様に「断る練習」をしたり、お友達と上手に遊びたいけどどうしていいか分からない子と「上手な遊びの誘い方」を練習します。
それ以外にも、ロールプレイイングだけでなく、遊びの中でSSTを自然に学んでいくこともできます。
③PA(プロジェクトアドベンチャー)
プロジェクトアドベンチャーとは、「人間関係を築く上で大切な『信頼する心』の育成や『未知のことに取り組む チャレンジ精神』を高めることをねらって組織的に行う体験活動の手法」のことを言います。
遊びの中で、協力する楽しさが増えること、心理的安全性のある場づくりの中で、周囲の人への関心が増えていく可能性もあります。遊びの中でPA(プロジェクトアドベンチャー)のSSTを通して、他者とのコミュニケーションや感情経験が自然に学べるかもしれません。
参考:https://www.pref.akita.lg.jp/.../oodate-pa.pdf
PA(プロジェクトアドベンチャー)で学んだスキルが、お子様が成人になって、余暇スキルの向上につながり、お子様の生活の質が向上し、生きやすく生きられる可能性があります。
いかがでしたか?簡単にSSTの例についてご紹介しました。
次回は、SSTとして私たちの事業所で実際に行っているプログラム例をご紹介します。
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SST(ソーシャルスキルズトレーニング)とは?
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22/10/28 10:14