こんにちは。ブロッサムジュニア流山教室です。
今回はABA(応用行動分析)についてご紹介します。
巷では、ABA療育は発達が気になるお子様の支援には使えるといわれていますが、中身はどのような療育なのでしょうか?
実際に弊社で使っている場面なども伝えながらABA療育についてご紹介します。
①ABA療育とは?
ABAとは、応用行動分析と呼ばれ、自閉症を始めとする発達が気になるお子様の早期療育法として知られています。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のロバース博士が1987年に発表した論文がきっかけで広がりました。
ABAでは、人間に共通する行動に基づいて、社会的に望まれないとされる問題行動を減らし、適切な行動を増やせるように支援していく療育方法です。
ABAでは、「強化」といい、何かの行動のあとに、褒めることやご褒美を与えることで、行動を増加させるようなサポートを行ったりします。ABAでは増やしたい行動の後に、その行動者が好きなご褒美的なものや、褒める事、その行動者が心地よいと思える何かを行うことを通して、好ましい行動を増やせるように支援します。
逆に好ましくない行動やその場にそぐわない行動については、別の行動を教えていくことで、その場で好ましくない行動を減らしていくことをお子様に伝えていきます。
例えば、自分の痰を丸めて口から出したり、入れたりして遊んでいる場合、感覚を楽しんでいる様子もみられるので、チューインガムを与えたり、お子様の口に刺激がある状態にし、感覚を満たしてあげることで、問題行動を減らしていくようなサポートができます。
ABA療育では、お子様の気になる行動は、大きく分けて4つだと考えています。
それには、①自分の要求を叶えるために、癇癪を起こすような要求の実現を期待して行われる行動、②問題行動をした結果、嫌な事態が回避できると学習してしまい回避するために行う行動、③相手や周りの人に見てもらう、構ってもらう反応がほしい為に、気になる行動をしてしまう注目行動と呼ばれるものがあります。例えば、相手に構ってほしくて、髪の毛を引っ張ってしまう等です。(この場合、「構ってほしい」けどその言葉がうまく言えず、髪の毛を引っ張る行動になったケースもあるので一概に注目行動だというのが難しい場合もあります。)④感覚刺激と呼ばれ、手をひらひらしたり、急に走り出す場合、特定の感覚がほしい為に行っている可能性があります。
いかがでしたか?
このように、お子様の気になる行動にはそれぞれ機能があり、お子様の行動に対して、それぞれ支援を行っていく必要があります。
②ブロッサムジュニア流山教室でのABA療育の生かし方
私たちは、ABA療育を、自然の療育の中で取り入れています。例えば、お子様の気になる行動がある際に、子どもの気持ちに寄り添いながら、できている人をしっかり褒めて認めていくことで、「好ましくない行動、その場にそぐわない行動をしている為に、職員の注目を集めている子ども」に対して、「できている子、その子なりに参加している子をしっかり認めていく」ことで、何がその場では好ましい行動なのか伝えていきます。
その場にそぐわない行動をしている子も、もしかしたら、①どんな行動をしたらいいのか分からない、②好ましい行動をするとどんなメリットがあるのか分からないのかもしれません。
その際に、お子様に好ましい行動をしっかり認めていくことで、正しい行動を増やしていくことが出来ます。
こうすることで、過度に叱責することなく、お子様は何をすればいいのか分かりやすいかもしれません。
3まとめ
いかがでしたか?
好ましい行動を増やしていくために、お子様の行動をしっかり見つめていきながら、効果的に療育が行っていければと思っています。
ABAとは?|応用行動分析について解説します!
療育マメ知識
22/11/10 08:53