こんにちは。ブロッサムジュニア流山教室です。
今回は、「ワーキングメモリ」について説明します。
「ワーキングメモリ」って何かしら?
「ワーキングメモリが低いって言われたけどどうしたらいいかしら?」
あなたはこうお悩みかもしれません。
ワーキングメモリとは、
「情報の一時的な保存を行う記憶」のことを言います。
記憶しながら同時に何かを考える際に使われる記憶システムの1つです。
今回はワーキングメモリーについて、ワーキングメモリが低いとどんな困り感を持つ可能性があるのか?どのように支援していくのかの一例について開設していきます。
①ワーキングメモリについて
ワーキングメモリについて解説していきます。ワーキングメモリとは、「情報の一時的な保存を行う記憶」のことを言います。
ワーキングメモリとは、たとえば知らない電話番号をうつす場面で、番号を覚えておきながらメモをする作業にも脳に一時的に記憶をする必要があるので、このワーキングメモリが使われます。
脳の主に前頭葉と呼ばれる人間の脳の働きに関係しています。
ワーキングメモリは、例えば、「キッチンからリビングに来た時に、『あれ、僕何取りに来たんだっけ?』と感じた時に、目的を覚えておく際」にも使われます。
何か作業をしている間に、目的を忘れてしまわない様に記憶を保存しておくシステムがワーキングメモリの機能としてあります。
例えば、学校から帰ってくるまでに、通学路でお友達にあったり、素敵な雑草や虫や生き物をみて、「●●の宿題をやる」とお子様が覚えていた記憶を記憶として保持しきれず家に帰ってきたら「あれ、なんの宿題をやるんだっけ?」となる可能性があります。
このように日常の色々な場面でワーキングメモリが使われています。
発達が気になるお子様の中にはワーキングメモリが小さい為に、困り感や苦しさを抱えている方もいます。
②ワーキングメモリが低いとどうなるの?行動例3つと対処法の一例
ワーキングメモリが低い場合どうすればいいのでしょうか?
ワーキングメモリが低い場合以下のような行動がみられる可能性があります。
⑴持ち物を準備し、持っていくことが難しく、忘れ物や落とし物が多い。
その場所に持っていく、持ち物がいつも一緒であれば、鞄に同じものを入れっぱなしにすれば考えなくても良いのですが、日によって、場所によって違う場合忘れ物等をしてしまう可能性があります。ワーキングメモリが低いと、いつどこに何を持っていくか覚えておくことが困難な可能性もあります。連絡帳にメモをするようなメモをすることも考えられる場合がございますが、その連絡帳自体がどこにあるのか忘れてしまう可能性もあり、ワーキングメモリの低い方は忘れ物都市物が多いという困り感を抱えた方もいます。
その為、ある程度持ち物が決まっているものに関しては、「定番の持ち物」リストを視覚的なイラストや、実際のお子様が持っているグッズの写真を取った上でリスト化し、チェックシートを活用すると忘れ物が減るかもしれません。
もしくは、忘れ物自体が減らず、忘れ物をしてしまうことで、授業に参加できなかったり、「忘れ物をしてしまった」と、自己肯定感が下がってしまう場合、同じものを2つ購入し、おきべんをさせてもらえるように交渉してみるのも1つの手です。
⑵気持ちの切り替える
学校や保育園幼稚園では気持ちを切り替える事が必要になってきます。例えば、どんなに休み時間楽しく遊んでいたとしても、チャイムがなり時間が変われば気持ちを切り替える必要が出てきます。
気持ちの切り替えには、「シフト」と呼ばれる脳の実行機能の働きがあり、ワーキングメモリも実行機能の1つだと言われています。気持ちの切り替えにもワーキングメモリが関わっている可能性があります。
⑶板書をノートにうつす
板書をノートにうつすのもワーキングメモリが関わっている。
黒板で書かれたものを、うつす場合、黒板をみて、頭でやるべきことを覚えておいて、音声を頭の中で繰り返し、覚えておいたものをノートに書く必要があります。
板書をうつす際にも視覚的なワーキングメモリを覚えておく必要があります。
③まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
お子様の困り感やこれからの困り感に合わせて支援を行っていけます。
ワーキングメモリについて考えてみよう。
療育マメ知識
22/11/11 08:36