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「癇癪」について

教室の毎日
こんにちは。
LITALICOジュニア此花教室です。

今回は【癇癪について】を紹介させていただきます!
癇癪と一言で言っても、大きな声で泣く、物を投げる、ひっくり返って怒る…などその行動は様々かと思います。

その場の状況やお子さまの特性気質によって、癇癪を起こす原因はさまざまです。癇癪を起こすお子さまにはどのような背景があり、癇癪がどのような目的を達成するための役割を果たしているのかを考えていきます。

■乳児期(0歳~1歳)ごろにみられる生理的な反応としての癇癪
乳児期には生理的な不快な刺激や状況によって癇癪が引き起こされることがあります。空腹や眠気、痛み、おむつが濡れたなどの生理的な不快を赤ちゃんは泣くことで表現します。
赤ちゃんが泣くと、保護者さまはあやしたり、ミルクをあげたりといった生理的な不快を解消するお世話をします。この関わりによって、赤ちゃんはコミュニケーションを学んでいきます。
そのため、赤ちゃんが癇癪を起したり泣いたりすることは、この時期に必要なことです。保護者さまはこの生理的要求に応えることが重要となっていきます。

■1歳ごろからみられるコミュニケーションのための癇癪
1歳ごろになると、保護者さまのしたいことと自分のしたいことが違う場合があることをぼんやりと分かり始めるようになります。このころから、お子さまは保護者さまの行為に対して拒否的な反応を示すことがあります。癇癪を起してしまうのは、お子さまにとってどうしても不都合で回避したい出来事があるようなときでしょう。
これらの反応は、自分が保護者さまとは別の意図をもった人間であるということに、お子さまが次第に気付いてきたという成長のあらわれです。

■イヤイヤ期(2歳~3歳)ごろから言葉も加わり自分の意見を主張するように
2歳、3歳のころになると言葉も加わって「いやっ!」などといいながら自分の意見を主張します。これがいわゆる「イヤイヤ期」といわれる時期です。周囲の人と言葉でコミュニケーションができる子どもであれば、苦痛や拒否、要求などを適切に表現して伝え、助けを求めることができるでしょう。
例えば、おもちゃを取り上げられてしまって癇癪を起しているお子さまの状況を考えてみましょう。おもちゃを取り上げられたお子さまにとっては「おもちゃが自分の手元からなくなったこと」が不都合なことです。そのおもちゃを取られたという状況をなくすために、手段として癇癪を起こすという行動の流れになります。
ですのでお子さまの癇癪をただ「怒っている」「泣き叫んでいる」という単なる一つの行動ではなく、「不都合な現実(原因)」→「不都合を取り除く方法(手段)」→「目的の達成」というグループ化された行動のまとまりとして捉えていくことが大切です。上の例でいうとおもちゃを自分の手元に取り戻すことが「目的の達成」です。

■癇癪は幼児期、児童期にも見られ、思春期や大人になっても続くことも
癇癪は赤ちゃんから幼児期、児童期にも見られ、思春期や大人になっても続くこともあります。発達段階やその場の状況によって原因は異なるものの、癇癪が起きているときには、「何か不都合を取り除こうとしている」そして「困っているというサインを発している」と考えられます。

このように、お子さまの年齢や発達状況や環境などによって理由や対応は様々です。
LITALICOジュニアではお子さま自身が困った時に気持ちを表出するためのスキルの獲得の促しや、お子さまが過ごしやすくなるための周囲の関りや環境設定などの検討などをおこなっていますので、癇癪でお困りの方もぜひお気軽にご相談ください!


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