相手の気持ちって?
教室の毎日
25/04/21 14:25

こんにちは。作業療法士のふみかです。
最近では室内活動、屋外活動といった活動を通して、1人での活動を楽しんでいた子どもたちも少しずつ友だちと活動する機会が増えてきているなと感じます。
そのなかで、「自分はこう思うけど、どうして友だちは分かってくれないの?」と質問してきたり、おもちゃの貸し借りが難しい様子もあります。
心理学者のセルマンは健常者での役割取得能力の発達段階として、5つの段階を示しています。役割取得能力とはわかりやすく言うと「相手の立場になって考えられる力」のことです。
①自己中心的:自分の視点が中心
②主観的:他人の気持ちは分かるけど、自分とは違う考えを持つことに気づけない
③自己反映的:相手の立場になって考えられるようになる
④相互的:第3者の視点で考えられる
⑤社会的:ボランティア活動などの社会的視点で考えられる
と上のように段階づけられるそうです。
発達障害の子ども達は①→②への移行に苦労することが多いようです。
さらに自分の気持ちを伝えることも難しく、時にはぶつかっていまう時もあります。
好きな活動や集団活動のSSTといった活動のなかで、少しずつ自分の気持ちを伝える機会や相手の気持ちに触れる機会が増えるような支援ができればと思います。