いきちかレンジャー🌈ペガサスです♪
前回(6/8)「大人こそ絵本♪(その1)」の続きです。
子どもは、絵本で疑似体験を楽しみ
大人は、絵本を自分に引き寄せ、価値観を投影するというのが
前回のお話でした。
では、その価値観を投影するとは
どういうことなのか
実際の絵本を例にしてみましょう♪
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誰もがご存じであろうこの絵本
「ぐるんぱのようちえん」
西内みなみ / 作
堀内誠一 / 絵
福音館書店 / 刊
ひとりぼっちのぞうが
ビスケット屋さんや、靴屋さんに就職しますが
どれも失敗して転職を繰り返し
最終的に幼稚園を作るというお話。
このお話を
みなさんは、どんな風に感じましたか?
いろんな大人の方に聞いてみました。
そうすると、いろんな感想が出てきました。
Aさん 「ぐるんぱをジャングルから追い出すなんてひどい!
自分と違う者は排除する考え方は、わたしは嫌い」
Bさん 「あんな大きなものを作る前に、指導してあげないと!
雇う側の職務怠慢でしょ。ぐるんぱは悪くない!」
Cさん 「ぐるんぱは、きっとまた転職すると思うな」
Dさん 「何度もクビになったのに、めげずにまた次の仕事を見つけて
がんばるぐるんぱは、すごい!自分なら立ち直れない」
Eさん 「ぐるんぱも、そろそろ気づいた方がいい。
自分が作るものは、世間のニーズに全然合っていないということを」
どうですか?
いろんな感想が出ました。
どうしてこんなにも多種多様な感想が出るんでしょうか。
みなさん、それぞれの人生経験をもとに
「ぐるんぱのようちえん」を捉えているんですね。
子どもたちには、人生経験が短すぎて
こんな感想は絶対出てきません。
大人ならではの感想・解釈なんです。
だから、物語の中に入って疑似体験を楽しむことより
「物語を自分に引き寄せる」んですね。
そして、その解釈は
人生経験や価値観を投影した解釈になる。
面白いと思いませんか?
興味を持たれたら
一度、「子どものための絵本」として読まず
「自分のための絵本」として
読み返してみてください。
きっと、今までとは違った解釈が生まれるかもしれません。
大人の絵本の楽しみ方の一つとして
ぜひ、お試しください♪
大人こそ絵本♪(その2)
絵本・書籍
23/06/15 08:47