こんにちは!
ハッピースマイル南堀江です🐣
今日はハッピースマイル南堀江の言語聴覚士から、
5月の活動で主なテーマとした、『動作模倣』の重要性についてお伝えしたいと思います😊♪
「模倣(もほう)」という言葉は簡単にいうと「真似る」という意味です。
様々な模倣がありますが、今回は2種類をご紹介します。
「動作模倣」と「音声模倣」です。
「動作模倣」は動きを真似ることを言いますが、
「音声模倣」は、話した音や語などを繰り返して言うことをいいます。
「動きを真似る」か、「音を真似る」かの違いです。
言語聴覚士のアプローチなのに、なぜ動きの模倣を鍛えるの?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。🤔
ゆっくり、一つずつ解説をしていきましょう!
そもそも言葉には、習得の順序というものがあります。
①「理解」をしてから
②「表出」言葉として表現する
という順番です。
そもそも、初めて見るものの名前を
生まれた時から知っているなんて
ありえないことですよね。😮
私たちは大人で、いつの間にかたくさんの言葉に触れて
たくさんのことを経験しているから言葉を知っている訳です。
いくら簡単なことでも生まれた時から「食べる」という言葉を
話せるお子様なんていないですよね。🍚
身の回りの方が「ご飯食べるよ」「食べてね」と食事の時にだけ声を掛けるから、
徐々に食べることの動作に「食べる」という言葉がひっついてくるんです。
それが「理解する」という段階になります。
しかし、残念ながら理解しているから話せるということは別の問題です😂
私たちも、様々な英単語を学んでいるからと言って
その場で繰り返して言えたとしても
すぐに適切な場面で日常的に使えるわけではないですし、
文で話せるようになるには必ず時間がかかります。😂
ちなみに、このすぐ繰り返せるという点は
初めにお話しした「音声模倣」ができるということになります。
それは言葉を言えるけれど、
もしくは、言葉の意味は理解しているけれど、
必要な時に言葉の引き出しから出すことができるほどまで
定着していないこと、想起が難しいなどの理由からです。
言葉を表出する脳と理解する脳は別の分野が担っているので、
それぞれの脳の分野の得意の度合いが変わってくるからであると
理解していただければいいと思います。
さて、ここからが本題です!
活動では動きを真似る「動作模倣」や、
動物のイメージと動きを正しく認知し、
実際に行動する、初めから答えが与えられた状態での
ジェスチャーを行ってきました。
動作模倣ができるか否かは、
理解度を向上させることに関係してきます。
具体的な説明をしていきましょう!!
例えば、口頭指示での理解が苦手なお子様に対して、
大人が見本を見せてあげると
行って欲しいことが通じ、
「動作模倣ならできる」からできたを感じ、
→「動きとして理解できる」
→「動作が動詞という言葉で通じる」
→「動詞を意味を理解した上で話せるようになる」
と時間をかけて小さな段階を踏んで成長していきます。
具体的な例でいうと、
手を洗う際に『手の甲も洗うよ』と指示しても、
甲という言葉を理解したうえで行動するには、とても難しいことです。
お子様は「手」として表も裏も関係なく認知している場合がほとんどで、
日常的に聞く言葉ではありませんし、興味も関心も薄い部位です。
しかし、大人が手の甲を洗う動作を見せながら「こうやって洗うよ」
と伝えると、『甲』を洗うことができますよね。
また、甲を洗うことに慣れてきた際に
同時に「手の甲も洗うよ」と声を掛け、
いつも通りに手の甲を洗う様子を見せるとどうでしょう。👆
いつも見ている『甲を洗う動作』に加え、
「甲」「手の甲」「手の甲を洗う」という言葉を同時に聞かされると、
部位とその名称や動作が一致し、正しく認識・理解することができるのではないでしょうか。
このようにして、動作模倣は名詞や動詞の理解の習得に非常に役に立ちます✨✨
また、構音訓練が必要な際には、
複雑な指示理解が難しくとも
必要な口の動きの真似(模倣)ができれば
誤った口腔器官の動かし方も修正を行う一つの手段となります。
このように、言語の理解度を向上させる方法として、
言葉を聞く、覚える、復唱することを促すだけではなく、
動作の模倣など、非言語コミュニケーションを用いて正しい認識を促すことで
言葉の用途を知ることや、本質的な言葉の意味理解へと繋がります。
そうすることが、実用的な言葉を増やすことへ繋がり、
伝わったことが嬉しく感じ、コミュニケーションの面白みや必要性に気付き、
お子様が話したいという感情に近づけたりするのではないかと感じています。
ハッピースマイル南堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
お気軽にご連絡ください🌱
児童発達支援 言語療育🗣️動作模倣について
教室の毎日
24/05/29 10:34