気温も徐々に上がり、夏の訪れを感じられるようになってきましたね🍉
本日はことばのお話をさせていただければと思います😊
前回、小児構音障害について簡単に記載させていただきましたが、今回はその続きをお話しますね📙
以前、講音の誤りについて「省略」、「置換」、「歪み」についてお話をしましたが、
これらの誤りの他にも、歪みの中には日本語の構音操作には無い特異な誤りがあります。
その構音操作の誤りのことを……
「異常講音」
と呼びます📙
この異常講音は動態が解明されているものに
「声門破裂音」、「咽頭/喉頭摩擦音・破擦音」、「咽頭/喉頭破裂音」、「側音化講音」、「口蓋化構音」、「鼻咽腔講音」等があり、他にも「歯間音化構音」と呼ばれるものもあります。
今回全てを御紹介するのは難しいため、みられることの多い「側音化講音」についてお話したいと思います📙
「側音化講音」とは……
舌が口蓋(口腔内の上部分)のほぼ全面に触れている状態で、舌の縁と臼歯部分でつくられる歪み音で、その際に出る息は口の側方から流出します。
口蓋裂(口腔内の上部分に裂け目があり鼻への異常な通路ができる)の術後や機能性構音障害にみられるのですが、後者の方で最も頻度が高くなります。
自然治癒しにくく、訓練適応ですが、訓練期間も長くなります。また、高学年より低学年から開始した方が早期改善が望めます。
音としては
イ列音や拗音(キャ、ショなど)に多いですが、ウ列音にみられることもあり、稀にエ列音にも出現します。
「し」が「ひ」に、「ち」が「き」に、「じ」が「ぎ」に近い音に変わったりします。
例えば、「しか」と言った時に「し」の音に空気が口の横から漏れて「ひ」が混じったような音になってしまう構音です📕
次にこの側音化講音の指導ですが……
構音訓練に2段階の指導が必要となり
まずは、「舌の脱力訓練や異常な舌の運動を取り除く」こと
その後に「目標の音の構音位置や構音方法を教えて正しい音を導く」
といった流れになります📙
自然治癒が難しいため、成人でも側音化講音があると話している時に気になったり、自分のストレスになることも多いです。
また、とある言語治療室での受診歴のデータでも発達途上の誤りを除いて、異常講音の中で最も高い頻度を占めるのがこの側音化講音となっていたりもするため、お子様で気になるなと感じたら早めに病院等に行ってみてください📕
側音化講音の治療のため「ことばの教室」等でも色々な方法が試されたりもしています😊
最近のりんくでは構音の誤りがみられるお子様に対して個別で舌の脱力訓練や構音指導を実施したりと可能な範囲での言語指導を行っております📕
何かことばや口腔周りで気になることがあれば御相談ください😊
それではまた次回の更新をお楽しみに🎶
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