春が訪れ、もう外では初夏のような暖かさを感じられますね🍉
今日は「ことばのお話」をさせていただきますね😊
本日のお題は「小児構音障害」についてのお話です📚
まず、「構音」とは何か?
それは喉頭、簡単にいうと喉ですね。
そこでつくられた音源や呼気流(息の流れ)を声道の形を変えることによって語音を産生する過程のことを指します。
構音障害というのは大きく3つ、
「器質性構音障害」
……構音器官の形や機能の異常が原因。
「運動障害性構音障害(ディサースリア)」
……発声発語の神経や筋系の病変による発話の障害。
「機能性構音障害」
……構音器官の形や機能に明らかな問題が無く、原因の特定が難しい構音障害。
に分かれます。
しかしこれは成人も含んだ構音障害の分類で、小児では「器質性構音障害」と「機能性構音障害」の2つとなります。
小児における構音器官の問題を少しだけ紹介すると、「口蓋裂」、「先天性鼻咽腔閉鎖不全症」、「舌小帯短縮症」、「歯列不正・不正咬合」などが挙げられます。
機能性構音障害ではその原因の特定は難しいものの、その要因の一部として、「構音器官の随意運動能力」、「語音弁別能力(聞き分ける能力)」、「聴覚的把持力(聞いた音を覚えておく能力)」、「環境」などが挙げられており、他にも発達途上における音韻獲得で未熟だったり不完全な獲得をしていると構音障害が発現したりと多岐にわたります。
ここまで少し難しい話をしてきましたが、ここからは実際にみられる構音の誤りの例を挙げていきますね😉
まずは「省略」
これは「はっぱ→あっぱ」、「てれび→てえび」のように子音が抜けて母音に聴こえたりします。
次に「置換」
これは「さかな→たかな」、「かめ→ため」のように子音部分が他の音に聴こえたりします。
最後に「歪み」
これは、話している言葉がその言葉に近しいけど不自然だったり、何と言っているかわからないものまで様々な程度があります。
上記3つが小児における構音の誤りとされていますが、子どもの言語習得過程においては
「音節の脱落(みかん→かん)」
「音位転換(エレベーター→エベレーター)」
「同化(はっぱ→ぱっぱ)」
「音の付加(でんわ→でんわん)」
がみられることもあり、これらは構音の誤りではなく音韻発達の未熟さによるもので、発達に伴い自然治癒することが多いです。
また、子どもは発達の中でまだ発音できない音を自分が持っているレパートリーの中からその音に近しい音を換わりに使用することもあり(未熟構音といいます)、一概に構音障害だと断定するのが難しいことも多いです。
子どもの言語発達においても段階があり、何歳頃に何の音が獲得されるのかなども色々と分かれてくるため、上記にもあるように講音の誤りでも様々な要素が重なり発現してきます。
自分のお子様が上手く話せていないことに焦ってしまったり、疑問を抱くこともあると思います。
それが治療の対象なのか、それとも自然に治っていくものなのか。
大丈夫かな、不安だなと感じたら身近な耳鼻咽喉科や顎関節専門外来などを受診してみるのもいいかもしれません😊
りんくでは明瞭な構音が難しいお子様に対して口唇閉鎖の練習や流暢に話せるように指導を行いながらの音読練習などを実施しています😉
本日はここまで🍂
次回は今回の構音障害の続きをまたお話しできればと考えています📕
それではまた次回の更新をお楽しみに😉
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