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子どもの心と身体の発達について/フォレストキッズ川崎教室★

研修会・講演会
こんにちは。フォレストキッズ川崎教室です。
2月になり、少し春の気配を感じる時節となりましたが、
まだまだ寒さも続いていますね。

さて、川崎教室では先月、川崎市南部療育センター主催の地域公開講座を受講いたしました。

テーマ:「子どもの心と身体の発達」
講師:南部療育センター児童精神科医 香取先生

とても多くのことを学ばせていただきました。
その内容をいくつか、お話ししたいと思います。

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■出生から1歳ごろ
赤ちゃんは、生まれると今までの快適な世界から切り離され、
呼吸や排泄をしなければならなかったり、お腹がすいたり、暑さ寒さがあったり、
身体が動いて落ち着かなかったり…
赤ちゃんにとっては大変で不快な環境に身を置きます。

そういった環境の中でも、
「泣いたら誰かが来てくれる」「大人が不快なものを取り除いてくれる」
経験を日々積み重ねていくことで、「自分は自分、他者もいるんだ」ということを何となく理解し始めます。

また、養育者の応答的な対応、関係性を通じて自己肯定感や
世界や環境、他者への根源的な信頼感、『基本的信頼感』を得ます。

上記の『基本的信頼感』や『自他の意識』、
できるって楽しいという思いから生じる『主体性の芽生え』を元に、
1歳台から自立の時期を迎えます。

■自立と再接近危機(いやいや期) 1~3歳ごろ
1歳ほどになり、自立の時期に入ると、今までの快・不快の泣きから、
こうしたい・できないの泣きへ変わります。

「自分でしたかった」という気持ちと「やってほしいな」という気持ち
分離意識(自立)と分離不安(依存)を行ったり来たりします。

またその中で、「ままは優しい・大好き」「ままは意地悪だ・嫌い」など両極端の感情が芽生えます。

主体性の表れではありますが、癇癪にもつながり苦しい時期です。

この時期に必要な考え方とは、
「世の中には、嫌なこともあれば、良いこともあるよね」ということ。

良い感情と悪い感情の両方がある・あっても良いこと、
物事の両面を総合的に捉えることを学ぶ時期です。

またその中で、できる範囲で頑張ったり、時にはあきらめたり、
まぁいいかと考える柔軟性を身につけることが大切です。


■再接近期(いやいや期)の大人の役割
再接近期(いやいや期)には「もっとこうしたい」という『欲求』が
特に湧いてくる時期です。

それに対し、大人は「夜は寝るものだよ」「園には行かなきゃだよ」のように
ルールを教えます。
これは、自我を超えた『超自我』の役割です。

この、自分の『欲求』と大人からの『超自我』の影響をうけ、
3歳ほどで『自我』がかたまります。

大切なことは、上記の『超自我』と『欲求』のバランスです。
自分の要求を主張しながら「でも、こうしなきゃいけないのか」と
折り合いをつけていくことをくり返す時期です。

その他にもその子自身の気質や性質、周りの環境など様々な要素を含め
かたまった自我は「三つ子の魂百まで」と言われるようにその後にも影響します。

再接近期(いやいや期)は長引くこともあります。
0~3歳が大切と言われていますが、思春期になってからの甘え直しも有効であったり、
何歳になっても『超自我』と『欲求』の折り合いをつけなければならない場面はあります。

再接近期(いやいや期)は大人も子どもも苦しい時期ではありますが、
「折り合いがついていないんだな…」「まだ調整中なんだな」
と俯瞰して見守ることも時には必要です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
お風邪など召されませんようご自愛ください。

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