ある事業所で勤務していた時に入室に不安を抱えているお子さんがいた。
療育室から玄関が見えるタイプのつくりであったので入室すると一気に一同の視線を浴びてしまうのが恐怖だとそのお子さんは言っていた。入室する前に不安を感じてしまうので気持ちが落ち着くまで車内で世間話をしたり入室時には私が盾となり視線を感じないようにして入室していた。
そのお子さんは入室後はびっくりするくらい緊張が解けて楽しそうに自分の時間を過ごしていた。療育活動にも参加できていた。落ち着かない様子であったらいつでも声をかけられるように気にかけ、できることはやってもらう見守るスタンスで私はいた。
私は子どもたちの「自分でやりたい」という気持ちを尊重したくこのような関わりを心がけている。そこを無視して近づいていったら「自分でやりたい」が消えてしまい、大人とやりたい、大人がいないとできないになってしまいお互いにきつくなってしまうことを知っているからだ。
ところが私とは異なる視点のスタッフがいた。子どもに関わるのが初めての心理士だった。日頃からよく会話をしていた先生で「私でよければいつでもお話聞かせてくださいね」と言って頂いたのがありがたく実際にいろいろと私は話を聞いてもらっていた。
その先生は入室後にひとりで楽しそうに過ごしているそのお子さんに近づいてずっと関わりを持っていた。1回だけかなと思いきや次回もそのまた次もであった。このままだとその子が先生に依存するような状態となり先生がいないと過ごせないと感じてしまった。どのような関わりが望ましいのかすり合わせをしたくまずは上司に相談をした。全くこたえが出てこなかった。埒が明かないのと本意が知りたくその先生と話をした。
するとそれ以降、私とは会話をしたい様子もなく出勤もしなくなってしまった上に私が相談していた内容までもが上司に筒抜けとなり退職してしまった。「お話聞かせてください」と言ってくれたから話したのに…守秘義務も果たしてはもらえず私が話した内容を上司に伝えてしまうなんて…と悲しかった。大人は嘘つきで嫌いだ。でも私もこの先生との距離感を間違えたのだろうと反省した。
私が知る限り今回のお子さんはその先生の退職後も事業所に通っていた。
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2024年2月オープン
児童発達支援・放課後等デイサービス
アンフィニ
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1階に不動産業のアールフィールズさんの緑の看板が目印
建物3階部となります。エレベーターがございません。
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アンフィニでは1週間を通しての活動になります。
工作や運動、学習などを活動に取り入れています。
教師による「オーダーメイドの療育」
日々変化する利用者様のコンディションを見極め、「個性をのばす」「個性を活かす」活動を行って参ります。
就学に向けて自分でできることをひとつひとつ増やして参りませんか。
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「距離感」児発・放デイ アンフィニ代表
教室の毎日
24/09/26 06:21